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医師として活躍している鎌田實先生は、
学生時代、解剖学者の三木成夫先生から次のような言葉をかけられ、今もその言葉が胸に残っていると言います。

「胎児は十月十日(とつきとおか)の間羊水に浸かり、子宮壁に響く母の血潮のざわめきを聴きながら、魚類に酷似した初期の風貌からヒトへと、劇的に姿を変えていく。

その変身歴は、太古の海で誕生した命の進化を再現するものだ。

三十八億年という進化の流れが人間の無意識の中に、生命記憶として刻み込まれている」

要するに、人間は誰しもお母さんの羊水の中で、時に苦しみの表情を見せながら、
三十八億年の進化の歴史を十月十日で辿り、産道を通って生まれてくるということです。

そして、先生は学生達に、「三十八億年の命を繋いできたご先祖様がいてくれたおかげで、人類が誕生する土台ができたんだ。
我われは苦しみの中を生き抜いてきた」

と語られ、その最後に

「生まれてくる子供には、色んな子供がいて、頭の良い子もそうでない子も、健康で産まれる子供も、心臓に穴が空いて産まれる子もいる。

しかしどんな子も、三十八億年の命を
お母さんのお腹の中で生き抜いて生まれてくるのだから、そのかけがえのない命を、
君たち医師は診させてもらうことを忘れないように」

と、医者としてどうあるべきなのかを教えて下さったそうです。

つまり、目には見えない、形あるものの向こう側にある大切なものを見抜ける人になりなさい…ということなのです。

この話を聞いて、私達もいのちの尊厳と大切さを思い、その背後には命を繋いできたご先祖様の存在があることを覚えて、感謝の気持ちで日々を過ごす人になりたいなぁと思います。

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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