「感謝と祈り」第833話
今日は【湯ぶねの教訓】というものをお伝えしたいと思います。
(二宮尊徳「二宮翁夜話」より)
嘉永五年の正月、翁は著者の家(箱根町湯本)の温泉に数日入湯しておられました。
著者の兄の大沢精一が翁のおともをして入浴した際、翁は湯ぶねのふちに腰かけて、こう諭されたと言います。
【―世の中では、そなたたちのような富者が、みんな足ることを知らずに、飽くまで利をむさぼり、不足を唱えている。
それはちょうど、おとながこの湯ぶねの中に突っ立って、かがみもせずに、湯を肩にかけながら、「湯ぶねが浅すぎるぞ、ひざまでも来ないぞ」と、怒鳴るようなもの。
もしも望みにまかせて湯をふやせば、小さい子どもなどは湯には入れなくなるだろう。
だからこれは、湯ぶねが浅いのではなくて、自分がかがまないことが間違いなのだ。
この間違いがわかってかがみさえすれば、
湯はたちまち肩まで来て、自然と十分になるだろう。
ほかに求める必要がどこにあろうか。】
いかがでしょうか?
私はこの訓話を聞いて、今の現代に生きる人々に、とても大切な事を教えてくれていると感じました。
もっと、もっとと求めるばかりでは、真の幸せを味わう事は出来ません。
与えられた環境の中で、感謝をしながら、身の丈に合った暮らしをする事で、いくらでも満足出来るという事を、もっと自覚すべきだと思います。
また、手のひらを自分にばかり向けていないで、この手を外に向かって惜しみなく与える事で、福がよってくるようになると聞いた事があります。
求めることばかり考えるのではなく、我もよし、人もよしの考え方で、毎日を明るく前向きに過ごしていきたいものです。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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