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《人を看(み)るには、ただ後(のち)の半截(はんせつ)を看よ》

(人生は、前半より後半に勝負をかけた方が良い。)

これは、境野勝悟(かつのり)氏の言葉です。

人はとかく人生の前半に重きを置いて、前半が良ければ幸せだと思ってしまう。

良い学校に行き、出来るだけ人よりも良い企業に就職して、安定した報酬を得ることが幸せだと、前半に力を入れる人が多いのです。

でも、これとは全く逆の行動を示した人がおられました。

それがマザーテレサです。

マザーテレサは、「死を待つ人の家」を開設し、行き倒れの人や、道端で倒れている瀕死の病人を見つけると、ここに連れて来たのです。

マザーは、「たとえ、人生の99%が不幸であったとしても、最後の1%が幸せならば、その人の人生は幸せなものに変わる」と語り、最後の瞬間を安らいだ気持ちで過ごしてもらうよう手厚く介護しました。

そして、ほとんどの人が、息を引き取るとき、「ありがとう」と言って亡くなったと言います。

「終わりよければすべてよし」という格言もありますが、物事の結末が大事であり、途中経過はあまり関係ないということかもしれません。

まさに、人生も同じで、前半でどんなにいい学校を卒業し、有名な会社に入ったとしても、後半、特に定年後に、何もやることがなく、行くところもなく、朝からテレビばかり見ているような人生は、寂しいのではないでしょうか?

「人生は、後半が大事」という言葉を胸に刻み、今からでも日々の暮らしを丁寧に過ごしたいと思います。

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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