「感謝と祈り」第118話

永年、スポーツや経済界で能力開発のために尽力されて来たサンリ会長の西田文郎さんは、運とツキは違うとおっしゃいます。

どのように違うかというと、たまたま良いチャンスに恵まれて、それを生かした時に、あの人はツイていたという事で、運とは、本当に努力した人にしか巡ってこないものなのです。

だから、成功した若き経営者でも、ツキは持っているかもしれないが、運はあまり感じられない..という人もいる。

「苦しみを克服した人にしか“運”はないんだ」と若い時に、西田氏は師に教わったそうです。

一代で大きなことを成し遂げた人は、自分の努力ではどうしようもない様々な逆境、ピンチを潜り抜けてきています。
その時、初めて「運」というものを体感するのだと思うのです。

そして、本当の苦しみは人生で三度しかないと言います。

それは生まれてくる時。
狭い産道を通って生まれてくる時に、苦しみを実は感じていたらしいのです。

そして、死ぬ時。
私たちは、自分の意思に関係なく、いつか人生の終わりを迎え、死ぬ時は、やはり苦しむのでしょう。
　
すると、本当に苦しい事は、あと一度しかありませんね。

それなのに、私たちは、四六時中苦しい…と大騒ぎをしてしまいがちです。

今味わっている苦しみは、本当にそんなに苦しいものなのか、少し冷静になる必要もありそうです。

もしかしたら、そんなに大した苦しみではないのに、一大事のように感じてしまっているのかもしれません。

試練は大きな扉を開くチャンスです。
本当の運を掴む為に、あと一度の苦しみを、出来るだけ頑張って乗り越えていきたいですね。

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。