「感謝と祈り」第941話
【 潜在能力を鍛える方法】として、脳神経外科医として医学の進歩に貢献し、脳科学をスポーツ指導に活用してオリンピック選手らの快挙を御膳立てしてきた林成之氏のインタビューから、その秘訣をここに記したいと思います。
さて、誰でも自分の潜在能力を最大限に活かし、輝かしい功績を残したいと心のどこかで思っていると思います。
では、どのようにしたら、潜在能力を鍛える方ができるのでしょうか?
脳のたくさんの神経核が連動することで
潜在能力が生まれます。
その力が発生する「原点」に従って、「全力投球」することです。
人は往々にして原点を外れ、自分の都合がいいように書き換えてしまいます。
例えば、この相手に絶対に勝ちたい、このテストで周りよりいい点を取りたい、というように。
これでは脳の多様な領域が連動しなくなると言います。
🍀潜在能力が最も引き出される原点とは
「人のために生きる」ことなのだそうです。
私はこの事実を聞いて、本当に驚いてしまいました。
自分の為に能力を発揮しようと躍起になるのではなく、全く反対の事が潜在能力を伸ばす秘訣だと言っていたからです。
具体的には「誰かに勝ちたい」ではなく
「観た人が感動する勝ち方をしたい」と願うことだそうです。
その大きな実例として、分かりやすいのが二〇二三年のWBC。
侍ジャパンがこの通り、野球を通して感動を与えることを掲げて大会に臨み、見事世界一を掴みました。
その極めつけは、大谷翔平選手が、決勝戦開始直前、チームメイトに放ったひと言です。
誰もが憧れる名選手揃いのアメリカ代表を相手にして、彼は何と言ったか?
「憧れるのを、やめましょう」という一言でした。
憧れてしまっては、原点を見失い、潜在能力を発揮することが出来ないからです。
誰もがこの試合を見て、感動してくれる事を願い、全力投球することで、選手一丸となってあのような快挙を成し遂げたのではないかと思います。
誰かの為に…という思いは、時に大きな奇跡を呼び覚ますのかもしれませんね。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。