「感謝と祈り」第601話
僧侶でアナウンサーの川村妙慶さんという方がおられます。
私はNHKの心の時代という番組が好きなのですが、義母が録画した川村さんの法話を、ぼんやりと見ておりました。
そして、妙慶さんが何度も繰り返し仰っていた言葉が妙に心に残りました。
それは「凡夫」(ぼんぷ)という言葉です。
「凡夫」とは、不完全なものという意味なんだそうです。
私たちは、自分の思いが正しいと思い、自分の思いが相手に通じないと、「何で分かってくれないの?」とか、「こんなにしてあげてるのに」…とか思ってしまいます。
でも、お互いが不完全なのだから、通じなかったり、自分のやり方がいつも正しい訳ではないのです。
今、世界で起こっている戦争も、善と悪の戦いではないと妙慶さんは仰います。
国内外で起きている紛争は、「善と善」との戦いであると…。
人は、自分の主張だけが正しいと信じた時に、それを力がある指導者や権力者が始めると、戦争にまで発展してしまうのです。
だから、常に自分の力には限界があり、たまたまうまく行ったのは、他人のお陰と感謝して、自らは凡夫であると意識していくことが大事なのです。
相手が間違っていると主張したり、見下したりする必要は全くないのです。
お互いに凡夫なのですから…。
そんな凡夫である自分を生かして下さり、謙虚でいることを教えてくれる先人の教えや妙慶さんのお話は、とても心に沁みます。
普通の人と呼ばれることを喜べるようになったという妙慶さんの言葉は、いつも凡夫の自分を自覚していらっしゃるのだなぁと思い、本当に温かいものを感じました。
自分を決して卑下するのではなく、謙虚な気持ちで相手に接していく事を心していきたいと感じる今日この頃です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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