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【最善観とは】
森信三氏の言葉より抜粋

「最善観」という言葉は訳語で、西洋の言葉では、オプティミズムという言葉がこれに相当するそうです。

通例は、これを「楽天主義」と訳するのが普通ですが、 哲学のほうでは、これを「最善観」というのが普通になっているそうです。

元来この言葉は、ライプニッツという哲学者のとなえた説だそうですが、 神はその考え得る最上のプランによって、世界を作られたのだという。

したがってこの世におけるよくない事も、神の全知の眼から見れば、それぞれそこに意味があると言えるのです。

もしこの世が最善にできているとしたら、それを構成している私達自身の運命も、その人にとって、最善ということになります。

わが身の上に起こる事柄は、そのすべてが、この私にとって絶対必要であると共に、また自分にとって、最善なはずだというわけです。

それ故私達は、自分の運命に起きることを一切拒まず、素直にその一切を受け入れて、そこに隠されている神の意志を読み取るべきかもしれません。

自己に与えられた全運命を感謝して受け取って、 天を恨まず人を咎めず、天命を楽しむ心が必要でしょう。

そして、経営コンサルタントの船井幸雄氏もこんな風に述べています。

『人生の悲喜こもごもさまざまな出来事は、実はすべて必要で必然です。

ですから目先の出来事の一つひとつについて、安易に正誤や善悪、幸不幸などの二元的な判断を下さないほうがいいようです。

楽しいこと、喜ばしいことはともかくとして、悲しいことやつらいことを必要、必然とはなかなか思いにくいものです。

しかし、生起した時点ではその意味がよくわからなくても、まず素直に受け入れ、じっくりと考えて、その後の事態の進展を注意深く観察すれば、それがいかに必要だったか、ベストだったかが必ずわかるはずです。

今よりもよくなる過程で起こった出来事と、すべてを認識したうえで、意味と理由を考えることに挑戦していただきたいと思います。』と。

この世に生まれるときに、自分の人生のシナリオを自分で書いてきた、という考え方があります。

良いことももちろんだが、嫌なことや辛いことも、自分でそうなるようにシナリオを書いてきた。

つまり、そのことによって、自分を成長させるための全ての事が起きるようになっているのです。

だからこそ、すべての出来事は、「必要」であり「必然」であり、「最善」なのです。

「最善観」という言葉を胸に刻みたいですね。

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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