スマホがカメラに取って代わる時代になった今、カメラ趣味とはなんだろう
今年は趣味のことも語っていこうと思います。
今回はカメラの話。
一応カメラ趣味に関して、簡単に自己紹介します。
カメラ趣味は8年(鉄道だけを撮っていた頃を含めると14年)
乗り物(飛行機、鉄道)、自然が好き
キヤノンの一眼レフ→ミラーレスを使用
はじめに
最近のスマホカメラの進化は凄まじいです。
高画素化も進み、インスタに上げる程度の写真なら一眼レフカメラ、ミラーレス(一眼)カメラと差がなくなってきています。
スマホが苦手であった望遠域の撮影も、専用レンズの搭載によって克服されつつあります。人工知能による画質の進化もあります。
あえて高いカメラを持つ意義が段々と消えつつあるのは、よく言われているお話です。
そのような中で、「趣味」としてあえてカメラを持って写真を撮る意味について語っていこうと思います。
(趣味として、なので実用的な観点とは別に書いてゆこうと思います)
趣味としてのカメラの楽しみ方
私は趣味としてのカメラの楽しみ方に、大きく分けて2つのものがあると思います。
良い写真を撮ることを目的とする。長方形のフレームの中で良い絵を作ることを楽しむ。写真鑑賞を楽しむ。
カメラそのものを楽しむ。カメラを「撮る」感覚を楽しむ。撮影機能だけではなく、カメラの技術やデザインを楽しむ。
「写真づくり」を楽しむ
1.はカメラというよりは写真にフォーカス(比喩)したものです。長方形のなかに、どのような物体をどこに入れ、どのような色を当てるか?もしくは、旅先で感じたことをどのように伝えるか?
いろいろな絵作りの考え方があると思いますが、良い「写真」を作るうえで、スマホができることはカメラと変わらなくなっています。簡単に綺麗な写真(≒ものを正確に写すが撮れ、インターネットで共有できることがスマホのカメラより優れている点です。が、それ以上に、良い写真(≒自分の感情が高まる写真)をつくるうえでも、スマホ(特にハイグレード機種)は良い機能が揃ってきていると感じます。
ひと昔なら、「良い写真をつくるならカメラのほうが有利」と言えたところですが、今は「カメラもスマホも良い写真をつくるうえでお互い有利な点がある」というのが正しいのかなと思います。
以前は「写真を撮るならスマホで良いじゃん」という意見にあまり賛同できなかったのですが、今のスマホ(GooglePixel 8 Pro)を持ってからは、写真を撮ろう!と意気込んだ時でもあえてスマホを使ってみたり、手元にスマホしかなくても、「これはこれでいいじゃん」と躊躇なくスマホを取り出せるようになりました。
では、スマホとカメラのお互いの良い点は何か?ということをお話したいのですが、全て挙げるときりがないので、ここでは一つだけ比べてみます。
昨年、京王百貨店で開催された「ドールハウス展」で、カメラとスマホそれぞれで写真を撮ってみました。
いかがでしょう?どちらの写真がきれいと感じるかは人それぞれですが、私はどちらも特長があると思います。
ミラーレスカメラの写真はミニチュアを大変正確に写しており、色も鮮やかです。机の質感も伝わっています。ピントが合っていないところは綺麗なボケになっています。
一方、スマホの写真もミラーレスカメラに負けず劣らず、ミニチュアを正確に描写しています。むしろ、ミラーレスではボケているところもスマホでは鮮明に写しているところがあります(ここは絞りの差もあると思います)。
色のりは個人的にはカメラの方が好きですが、スマホも決して汚いとは言えない色使いで表現しています。
私は色使いをかなり気にするのでカメラに軍配を上げるのですが、シャープ具合を気にするシーンを選ぶなら、スマホを選ぶかもしれません。
取り上げた写真以外にも、飛行機撮影のような超望遠域ではスマホは明らかに難しい、センサーサイズからくる優位性(特に階調表現)はミラーレス一眼のほうがある、など色々ありますが、今回は詳しくは触れません。「写真づくりにフォーカスするだけならカメラもスマホも良い点があるよ」ということが伝わればと思います。
「カメラ」を楽しむ
2.はカメラそのものを楽しむという観点です。カメラは写真を撮る機械ですが、趣味としてのカメラには写真だけに着目しない楽しみ方があるということです。
……え?と思われるかもしれませんが、この趣味は写真を得るというアウトプットだけが楽しみだけではありません。それに至るまでに、
カメラ、レンズを選ぶ(メーカー、機能、性能、描写力、見た目)
カメラを買う
カメラを操作する、シャッターを切る
といった過程があります。これらは誰もが通る道であります。
カメラのメーカー選びはマウントの関係で非常に重要です。そこで、カメラの性能を気にすることはもちろん、自分が撮りたいものは何か?というものを考えたり、メーカーのカメラに対するコンセプトを探ったりすることになります。
たとえば、(私の感想になりますが、)ソニーはビデオ屋さん、電機屋さんなのでその血が流れ、動画性能に良いところが多い。キヤノンとニコンはカメラ屋さんなので静止画を撮るための機能が充実しており、ファインダーへのこだわりも強い。その中でもキヤノンは電子化やデジタル化で成功したので、ソフトウェア含め近い技術を大切にしている。一方ニコンはメカ屋の意地がある感じ。
そんなこんなで各メーカーのカメラを調べるのは、買うつもりは無いものでも楽しいです。
そしてカメラは撮れる写真が良いだけではダメで、良い写真を撮るための操作がやりやすく、楽しくなければいけない。
写真は「瞬間」を逃しては二度とその写真は撮れなくなるため、その瞬間がやってきたらいかに早く設定をし、シャッターを切るかが命です。そのためのボタンの数(多すぎす少なすぎる)、配置も大事ですし、持ちやすさ(グリップ形状)も大事。ボタンを押す感覚やシャッター音は写真を撮るという楽しみの1つです。長く使っていく機械なので、見た目も大事です。
操作性や見た目が良いカメラを選ぶことで、カメラに愛着が湧くようになり、写真を撮りに行くモチベを上げてくれます。
おわりに
カメラ趣味について書きましたが、今回特に伝えたかったのは「カメラを楽しむ」ところです。
カメラの楽しみ方はほかにも「人と交流する」などもあります。機会があれば、他の観点も書いていきたいです。
カメラ趣味の良いモチベーションとなれば幸いです。
お読みいただきましてありがとうございました。