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〇〇は、道具

1、〇〇は、道具

 〇〇は、道具である。といった表現をすることで、「その道具の特性は何か?」「どのように活用すると、欲しい結果を得られるのか?」を考えやすくなることがある、と思います。今日は2つ事例を挙げて、考えてみようと思います。

2、 「英語」は、道具

 私自身がエンジニアとして海外出張した際に、現地に駐在している日本人に言われて同意した言葉があります。「英語を使っていることよりも、何を話しているのか?の方が大事。結局、英語は道具だから使い方次第。」とお話し頂いたことを、今でも鮮明に覚えています。
 あまり流暢ではない英語でも、機械の症状や技術内容の事実はどこの国でも同じです。原理原則や構造を認識できてさえいれば、英語以外の道具として絵を書いてもコミュニケーションをとれることが多々あります。(英語を使いこなせた方が良いのは事実ですが。)

3、 「感情」は、道具

 最近、強く感じるようになってきたのは「感情も、道具」なのだなということです。
様々な考え方があるので、あくまで様々な思考アプローチの一つとして読んでくださるとありがたいのですが、「感情という道具には、いくつかの特性がある」と考えることが出来ます。

 機能① センサー

 先ず、一つ目はセンサーとしての機能です。何か人とコミュニケーションをとっていて「怒り」や「不安」と言った感情などを自分の中で感じたときは、一度 素直になって「何でこの様な感情が湧いてきたのだろう?」と考えてみる癖がついてきました。よくよく考えてみると「私は、この仕事の落とし所にこだわりを持ちすぎたのかもしれない。」など自分が様々な思考バイアスの罠に陥っていることに気がつけることが増えました。

 機能② 燃料

 次に、感情を燃料として活用していることがあったと思います。人に熱意を持ってこのプロジェクトを成功させたいと説明するときや、英語能力の習得によってキャリアを好転させたかったなどです。これらの原料としては、感情の影響が大きくて、幼少期に経験したコンプレックスが影響しているところもあると考えています。ネガティブな感情だけでは燃料効率が悪い体感もあって、出来ればポジティブな感情を燃料にして気分良く過ごせるように意識するようになりました。

 感情を知ること と 有効活用

 この感情というものを有効利用しようと考えると、先ずは「自分の感情を正しく知ること」の必要性を感じます。正しく知るためには、いかに自分の感情は簡単に制御できるものではないと知り、その「喜び」や「怒り」を分析して何故その感情が湧いてきたのか分析する必要がありました。
 そうやっていると、「この時の喜びは、〇〇だったから喜んでいたのか。自分ってこんな〇〇が好きだったのか。」「この時の怒りは、〇〇だったのか。自分は〇〇が苦手だったんだな。」と言語化することができ、自然と無闇に繰り返して考えてしまうような執着を手放すことが容易になってきた体感がありました。

 先に書いたのは「自分に対する有効活用」ですが、次にこれを他人へも活用してみることにしました。すると、「あの人は、何で会議であのような発言をしたのだろう?」と深掘りして思考することが可能となり、チャンスがあれば「それって、〇〇のようになることを心配されていますか?」と相手の本心に近づくキッカケづくりなどにも有効活用できるようになってきました。

4、 最後に

 最後に、今回は「英語」と「感情」という道具について考えてみたのですが「道具に使われてしまわず、自分が道具の特性を理解して道具を使いこなせる。」ように日々、過ごしていきたいなと再認識しました。「道具はあくまでも目的達成の為の手法であり、道具を使うこと自体が目的ではない」ということを認識して道具を活用したいですね。

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