ネパールごみ問題の旅③【環境団体Children-BEEPその2】
こんにちは、ゆもです!
前回に引き続き、ディベンドラさんの団体Children-BEEPについて。今回は彼の新事業について紹介したい。
(今回は写真が多いので、前半はパラパラ見ていただき、後半の「新事業の目的」のところを読んでくれると嬉しいです☺️)
Children-BEEPの新たな挑戦
連れられたのは……
ディベンドラさんの一家に到着した翌朝、さっそく車に乗り込み出発。私は快眠で好調。(スリランカでの虫刺されがすごかったけど)
今日は彼が最近始めたという事業の見学ということだが、東風平さんも行くのは初めてらしい。どんな事業かと訊ねても「行ってからのお楽しみ」と言われるだけ……「いっぱいツッコんであげてね」という謎のアドバイスも(笑)
そして、ついた先は町からちょっと離れた丘。
ディベンドラさんの新事業
それは子どもたちをターゲットにした環境テーマパークであった。
環境テーマパーク
まずはこの外観をご覧いただこう。
どうでしょう、このハンドメイク感(笑)伝わるかな。ひと目見て一生懸命さが伝わる仕上がり感。いろいろ情報量が多すぎてよくわからんけどすごい。誇らしい顔でディベンドラさんとこのパークの園長さんが案内してくれた。
施設は、伝統的なネパール人の生活を再現した小屋から始まり、遊具、お化け屋敷、プラネタリウム、ゴーカート、そしてミュージアム。(プラネタリウムは準備中、ゴーカートは絶賛制作中であったけど……)パーク内ではスパイダーマン、ミッキーといった豪華キャストもお出迎えしてくれる。
MDSミュージアム
このテーマパークの目玉とも言えるのが、MDS Science Art and Cultral Museum。子どものたちへの環境教育の教材がつまっている。中を見学させていただいた。
感想としては、やはり情報量が多い(笑)
その名の通り、生物、気象、化学、地学といった全てのサイエンスの知識を網羅しているといっても過言ではなく、さらに2階にはネパールの伝統道具や衣装の展示、宗教の紹介コーナーもあった……すごい。
展示物に所々あやしいところや未完成のところもあったのだけど、一から彼らが作ったのだと思うと驚きが隠せない。何より、子どもは絶対楽しむはずだ。
植物園と牧場が併設
それだけではない。このテーマパークには植物園と牧場も併設されているのだ。ここでは普段自然と触れ合うことのない子ども達がガーデニング体験などができるようにと考えられたのだった。
もうとにかくてんこ盛り(笑)みていて本当に飽きず、そしてディベンドラさんたちの熱意がひしひし伝わり感動。
でもなぜこんなテーマパークを造ったのか。
新事業の目的
テーマパークの大きな目的
それはChildren-BEEPの資金集め
このテーマパークは入場料を大人も子どもからも頂戴しており、そのお金はChildren-BEEPの運営費や人件費などに使われている。つまりこれはビジネス。活動を続けていきたいと願うディベンドラさんが始めた投資だった。
そして資金集めにテーマパークを建設した理由は他にもある。まずは資金集めと同時に子どもたちに教育ができるというメリット。そしてもうひとつは憩いの空間をつくるということ。
例えばネパールには公園というものがそもそも少ない。
子どもたちは道路といった町の中で遊んでいることが多く、日本のように、緑ある公園で子どもたちが遊ぶ風景というのを見かけない。つまり、子どもが遊ぶ空間が十分に確保されていない。そこでディベンドラさんはこのテーマパークが子どもたちにとっての遊び場になると考えたのだった。
おかげでこのテーマパークは修学旅行のようなかたちで、学校側から学生を連れて遊びに来てくれるのだそう。団体客だけではなく、大人や、草花を背景に写真を撮ろうと若者も多く来園してくれているみたい。
子どもをターゲットにしているテーマパークだけど、来園者の年齢層は広く、本当に地域の憩いの空間を目指すことも過言ではないのかもしれない。
ただそんな人気を博すこのテーマパークだけれども、本当はこの事業はコロナ禍で進められていた。そのため、コロナによる来園者停滞の影響で赤字は継続中。今後が期待されている。他にも展示品不足や不備といった課題はまだまだありそう……
それでも、このディベンドラさんの新事業はChildren-BEEPにとっても町全体にとってもポジティブな要因になってくれることは間違いないはずだ。心の底から応援したいと思う瞬間だった。
(続)
おまけ
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