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『クララとお日さま』を読み終えた

『クララとお日さま』カズオ・イシグロ著を読み終えた。深く考えさせられるテーマで、興味深かった。AF(Artificial Friend、人工親友)が語る、架空の国の未来の物語。淡々と語るからこそ、逆に深く、大きく感じられる主題。『私を離さないで』に通ずるしみじみとした恐ろしさ。その中からもれいずる、祈りへの希望が眩しい。

『わたしを離さないで』も映画で観たが、英語で観たために完全には理解できなかった。それでも当時の私にとっては衝撃作だった。今回は日本語で、小説で味わってみたいとさっそく購入したところ。

『クララとお日さま』を読み終えたので、『オレたちバブル入行組』池井戸潤著(ドラマ『半沢直樹』の原作)を読み始めたが、どうも読み続けられない。ちなみにドラマも観ていない。

この本は少し前に途中まで読んだので、今回途中から読み始めたのだけど、残念な記憶力である。ストーリーを忘れていた。しかたがないので、これから最初から読むつもりだけど、なんだろうか。今のところ半沢に共感できない。女性があまり出てこないからなのか?????共感の感情が刺激されないので心で読み進められないというか。嫌な気持ちになった方いらっしゃればごめんなさい、完全に私の個人的な感想である。

今の勤め先は金融機関である。池井戸潤さんも金融機関の出身であり、『半沢直樹』は完全に大げさだが、案外リアルを知れるとの情報を、一部から聞いた(金融機関の人は結構ドラマを観ている印象!)。なので仕事を客観的に見るための勉強のつもりで読んでみることにしたのであった。実は続編の『オレたち花のバブル組』も購入済みで、積ん読になっているので、ぜひ読みたいんだけど。ゆっくりゆっくり、1年くらいかけて読めれば良いかな。やっぱり勉強のためとか、成長のためとかっていう動機は私にはあまり良くないかも。まずは楽しめないと。

今はカズオ・イシグロさんの方を集中的に読みたい気持ちだ。

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