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ナンバー2のありかた(映画「燃えよ剣」を見た)
2021-11-18
司馬遼太郎の同名小説が原作
※これがもともとエンタメ小説なので、映画もフィクションの人物や出来事はあります
数年前に歴史(戦国後期)にハマったものの、幕末は大昔の大河・新選組!くらいしかわからず、戊辰戦争に関しては「あ~伊達家にとっては苦い思い出…」という印象
俳優に関して言いたいことはたくさんあるが、
ビジネスマンとして気になったところはこちら
隊員から憎まれてますよ、と言われたときの土方のセリフ
「総司。いっておくが、おれは副長だよ。思いだしてみるがいい、結党以来、隊を緊張強化させるいやな命令、処置は、すべておれの口から出ている。近藤の口から出させたことが、一度だってあるか。将領である近藤をいつも神仏のような座においてきた。総司、おれは隊長じゃねえ。副長だ。副長が、すべての憎しみをかぶる。いつも隊長をいい子にしておく。新選組てものはね、本来、烏合の衆だ。ちょっと弛めれば、いつでもばらばらになるようにできているんだ。どういうときがばらばらになるときだか、知っているかね」
「副長が隊士の人気を気にしてご機嫌とりをはじめるときさ。副長が、山南や伊東みたいにいい子になりたがると、にがい命令は近藤の口から出る。自然憎しみや毀誉褒貶は近藤へゆく。近藤は隊士の信をうしなう。隊はばらばらさ」
ちょっとドキっとしてしまったよね。
※上記引用は原作からなので、映画では山南さん相手に「あんたみたいないい子に」って言ってました
検収したり、ルールを作ったり、
割と厳しいこと言ったりしないといけない立場にいながら、
「それはもうXXさんと直接交渉してくれ」と上司にいやな役割をやらせてはいなかったか。
自分の中の正義がありながら、自分が憎しみをかぶる覚悟もなく
上司を神仏のようないい子にしておく意識などなかったのではないか。
部署の人数も増えるし、新卒は毎年どんどん入ってくる。
そんな中で、自分が憎まれる覚悟もなく、
後輩に良い顔をしては厳しいことは全部上司に言ってもらおう、というスタンスを全員が取ってしまうと上司が本来やるべき仕事だけに集中できないし、言うべきことを言った場面ではもっと効果が期待できたはず。
ナンバー2のありかた、という題にはしたけど、
「一人でも上司がいる人全員が意識しないといけないこと」なんじゃないかと思った。