【2017.01.27】アメリカのマックの凶悪朝食、トランプの意見に初めて共感、本屋に立ち寄り(3,345)
妻も今日は家に閉じ籠もって、作業用ルームで淡々と仕事をしていたので、夫婦揃って外出しない金曜日。
昨晩あまり食欲が無かったので、うどん一杯で軽く済ませたところ、今朝は普段以上の食欲に襲われた。
朝食は通常、果物をかじったり、炒り卵を作ったりで、手軽にさっと食べてしまうものだが、バスルームの掃除(現在は火曜と金曜で固定)やら昨晩から今朝にかけて進展した業務を片付けていたらさらに腹が減ってきたのと、たまたま持っていたマクドナルドのクーポンが明日で期限切れだったのもあって、朝食メニューが終わる10:30am前に家から車で4分の場所にあるメクダーノゥ(とアメリカ人は発音する)までトバし、完食するとカロリー1,200超の凶悪な一品、「Deluxe Breakfast Plate」、略してDBPを注文。おまけに「1個買ったらもう1個タダ」クーポン使用なので、妻の分までも入手。
アメリカのマックに来たら一度は試すよう(でも年に1食でいい)、日本から来たひとたちによく私も勧めるが、値段はおよそ$4.5ぐらいで(アメリカのマックは店舗によって数十セント違う事がある)、パンケーキ3枚、ベーコン、ハッシュブラウン、ソーセージパティ、スクランブルエッグ、マフィン2枚、さらに塩コショウのパック、シロップ、バター2個、ストロベリージャムが付いた、豪華を通り越して胸焼けな量が盛られている。夜中の空腹時にこれを、グーグルの画像検索で観るのは、かなりの苦行。
バターとシロップはパンケーキ3枚分に丁度納まるようになっているし、王道的には塩コショウをスクランブルエッグにかけ、ストロベリージャムはマフィンに、というかけかたをする人が多いが、その辺りでアレンジがけっこう利くから、たとえマックの朝食であっても孤独のグルメ気分を味わいたい人には、普通に楽しい朝食時間となってくれる。
とにかく量が多く、1,200kcalは伊達じゃない。10:00amに食べたとしても昼が全く要らず、6pmを過ぎた今になってようやく消化できた感がスゴくて、食後に心臓の周りが気のせいか熱くなったから、デラックスというよりもハートアタック(胸キュンではなく、心臓発作)ブレックファストと称するのが合ってそうだが、そういえばこれ自体を2年ぐらいは食べてなかったので、大味だろうと堪能した。
食事の最中、ちょうどトランプがホワイトハウスでメイ首相と会談を行っているのが生中継されていたので、それを聞いていたが、普通にプロフェッショナルな会談といった落ち着いた趣きで、変な発言も無かったし、加えてメキシコ現大統領とも今朝電話会談を行い双方で真剣に議論を進めていくとも報道されていたから、余計に先週の女性マーチのマスヒステリアな宗教臭さが浮き彫りになった気がしないでもない。
難民ビザを廃止だとか、壁作りに何故そこまでこだわるのかの具体性がまだ見えなかったりとか、変な発言も確かに出てはくるが、そんなのオバマだって8年前にそうしたミスは何度もしていたわけで、今の所はアメリカ大統領らしい佇まいをきちんとしているというのが、私のトランプ大統領の印象だ。まあ、今の所、は。
ホワイトハウスが今日公開した、アメリカ市民保護の為の移民法改訂案に関しても、自分にも直接・間接的に関わる事柄ゆえに全10ページを細かく読んだが、セクション8と9に若干の引っかかりを覚えるものの(ビザ・ウェイバーが無くなると、短期留学生に影響が出る)、それ以外は極めて現実的で妥当な改訂案との印象を私は受けた。
さらに当該の書類中では公然と、中東からの難民や、テロ活動に関わっている移民と断定しているので、別に今後、日本人の大量殺戮テロリストがアメリカ国内で出現してアメリカ市民を虐殺したりしなければ、日本からの旅行者や学生などは変に心配する必要は無い。というか今後、ろくにホワイトハウスからの公式文書に目を通さずに揣摩臆測であれこれ言ってくる困った「大人」(残念ながら、歳食ってる連中の方が、理解力に欠ける馬鹿が多くてタチ悪い)が居ても、そいつらには「ちゃんと公式文書は読んだんですか?」で殆ど論破できるな。
つーかトランプ、今日は絶好調のようで、立て続けに現在のサタデーナイトライブとマドンナの馬鹿発言を糾弾しており、私も今回初めて、トランプの発言に共感を覚えたわよ。
私自身もマドンナに対しては、幾つかのヒットシングルはともかく(スナッチでの使われ方が秀逸だった)、発言や存在が昔から馬鹿丸出し感が拭えなかったので、先週の「Detractors, fuck you!」なんかは聞いた瞬間ガンズの曲じゃないが「Back off bitch!」が真っ先に口を突いて出たし、そういう事を言うから団体や運動そのものが反発されるだろ、ほんとこいつ学習しねーな、と心底嫌悪を抱いたもの。「ホワイトハウスを爆破してやるわ」発言を今更懸命に擁護しているが、自分を支持する大衆は基本馬鹿、というのを微塵も考えなかったから、あの場でああいう、突っ込み所が無限に沸く発言をするお花畑脳が出来上がるわけだ。
サタデーナイトライブもまた、アレック・ボールドウィンみたいな、自分が面白いと勘違いしている三流芸人が、ちっとも笑えないトランプ物真似芸を披露しているだけだったり、最近では関連女性ライターの1人がトランプの10歳の息子をツイッター上で標的にしたら普通に大バッシングされて無期限停職処分というスキャンダルを起こしたりと、やることがいちいちダサいし、別にトランプじゃなくてもアカデミックで高度な笑いを求める人たちには(本来のSNLの客層がそうあるべきなんだが)、観てられない状態に陥っている気がしてならない。
大統領の子供は基本、特に小学校ぐらいの年齢に関しては、25年前にウェインズ・ワールドでマイク・マイヤーズが「やらかした」(クリントンの子供を標的にした)件があって以来、特に不謹慎な冗談の対象にするのがNG、所謂「Off Limits」とされている。
それが大衆の目に晒されるホワイトハウス関係であっても、年端もいかない子供を醜悪なだけのネタにするのは、私でも低俗極まりないと思う。その点でしっかり、人間らしさを忘れずに反応してくるから、この国のメディアや受け手を私は何だかんだで信頼しているのだが。
SNLの現在のダサさを観ていると、説得力を伴った資料をきちんと揃えて、トランプに関した高度なギャグを次々に短時間でぶつけてきたスティーブン・コルベアは、やっぱ天才だし格が違うと思う。ケーブル時代と比べると彼は風刺がヌルくなったとあちこちで言われていても、政治関係のギャグはやはり、メジャーな放送局へ行こうが何だろうが、全く衰えてないどころか大衆により、分かり易い形に落とし込まれているので、SNLの現在の惨状はやはり単純にスタッフのアイデア枯渇じゃないかと。
あと今日の休憩中に観て大爆笑させられた、就任式へのゲリラ敢行なんかも、このトライアンフという芸人が10年以上経った今でも、POTUS(the President of the United States)絡みを器用にコケにする第一人者として注目されているのが良く分かる仕掛けぶりだったな。シモネタ連発だが、非常に高度な引っ掛けが一言一言に施されているので、低俗とは無縁、それでいて内容が分かると腹よじれるほど笑えるという、シモネタの必然性が感じられるものだ。
そんなことをあれこれ考えながら、お昼過ぎになって綺麗な晴天が広がっていたので(ここ3日ほどはカリフォルニアらしい天候)、外出が生来苦手な妻を差し置いて、近所の「Barnes and Noble」まで出かける。先週、日本人家族を連れて行った際、非常に喜ばれた大型書店だ。
アメリカでも書店は非常に少なくなったが、バーンズ&ノブルや、ヴローマンズのような大型チェーンは今でも元気に生き残っているし、結局タブレットが幾ら発展しても、フィジカルな本が完全消滅する事は、アメリカでも無いだろう。
先週生徒さんの一人をここに連れて行ったときに、店員から残念ながらOut of Stock(売り切れ)だと言われた、キャリー・フィッシャーの自伝は、まだ次回入荷予定が未定との事ので、店員から逆にAmazonやeBayでの購入を勧められたほど。オンラインで買うと送料が意外にバカにならないので、入荷されるまで地道に待つか。
移民ネタになるといつもより饒舌になるが、たまにはこのぐらいの長さになったとこで、キリが良いのでこのまま「公開」。