見出し画像

【2017.01.24】快晴、買い物、アカデミー賞候補作発表の日(2,446)

今日から向こう10日間ぐらいは、この州のそれも南側(Southern California、略してSoCal)らしい快晴が続くとかで、実際今日は終日、曇り空ひとつない天気だった。

昨日寝たのが早かったのでまだ日も昇らない4時ぐらいに目覚めてしまい(そいや、最近観たアニメでも始発と終電生活を意図的にやっているキャラが居たな)、2時間ぐらい仕事をしてから二度寝して、8時に本格的に起きる。

11時前には掃除等も含めて、その日にすべきことは大体片付いてしまうので、意外性があまりにも無かった今年のアカデミー賞候補作リストを適当に眺めつつ、まあラーラランドの圧勝ってか14のうち8は余裕で獲るんじゃないの、もしくはロード・オブ・ザ・リング最終章のClean Sweepが13年ぶりに出そうな勢いってぐらいハリウッドをあの作品は味方に着けてるよなあ、とあれこれ思う。

私もあれは、ちょろっと感想を述べた通り見所が沢山あって、何よりもLA生活が長い人間だし、ハイプに値する久々の傑作だと思ったから、巷の激推しに対する違和感はほとんど無い。近年のピクサー作品と同じで、10人に見せて8人が好意的に受け取る作品は、メッセージ性や設定、脚本、編集と言った細かい部分でそれ相応の密度と作り込みがあるわけだから、そういうのはどんどん広まれば良いと思う。

近所のレストランを引っ越してきてから暫くの間、試すだけ試したので、今週からは本格的に自炊すべく、ベッドシーツを乾燥させてからは買い物へ。

最初にガソリンを入れ(燃費の悪い車なので、20マイルで1ガロン、つまり30kmぐらい運転をすると4リットル消費する)、メキシカン系スーパーで豚ロース肉と鶏モモ肉を買い、Food 4 Lessで野菜を買い、名前に常に違和感を覚える韓国系マーケットでハヤシライス用の薄切り肉や日本製各種調味料(ポン酢、みりん、七味唐辛子、マヨネーズなどなど。韓国系スーパーは日本製調味料が何故か日系スーパーよりも、同じ商品なのに、安く売っている)を入手。

往復で2時間はかかったが、全てのお店にほぼ一本道で行ける上に、道路がガラガラなので、気分転換のドライブにも丁度いい。

帰宅すると、ガス会社から最初の請求書が届いていた。新規アカウントということでセットアップ費用+セキュリティ・デポジット(要は、敷金)も入るので、$100近い請求だったが、これは覚悟済み。引っ越してから20日間の使用状況を考えると、恐らく毎月$30前後はガス代にかかる見込み。

ガス代は昔住んでいたエリアよりも若干高いので、ハヤシライスを今日調理の際も、鍋のフタを閉めて圧力仕様にし、肉の灰汁を取ってからはその状態で煮込んで、煮込み時間を短縮。

煮込み時間中「LA Times」を読んでいたら、さすが今朝のアカデミー賞候補発表に対してオンライン版はリアクションが早いもので、「今年の作品賞候補9本はいずれも1億ドルの売り上げを突破していない」という記事が載っていて、確かにラーラランドが拡大公開されたのは年明けからだったし、例年以上に「候補作のこれ、何?」となる視聴者が目立つのは確実だろうな。

というか、近年のアカデミー賞候補作で、デカプリオがクマに襲われるやつや、マット・デーモンが火星で芋を栽培するやつが、5億、6億ドル超えだったことのほうが、地味に驚いた。今から思うと本当にあれらは記憶にさほど残らない内容だったが、賞シーズンの最中は「デカ様がクマに食われてる。すげー!」と無駄に盛り上がっていたのだから、これも流行り病みたいなものか。

他に気になったニュースだと、49歳の白人ヘアスタイリストが自宅で刺殺体で発見された、という、一見ありふれた事件なのだが、事件発生は昨晩の5pm頃、付近に停まっていたナンバープレートの無い白のポルシェが失せていた事、犯人像が特定できない事、さらに事件が起こった現場はウッドランド・ヒルズと呼ばれる金持ち住宅ゾーンの中でも、Queen Victoria Roadという成り金密集地帯だった事などなど、やけに引っ掛かる点が多かったもの。

近年におけるLA映画の代表と言ってもいい「ナイトクローラー」の中盤の見所で、豪邸に強盗が侵入して結果的に一家惨殺となった現場に主人公が足を踏み入れるシーンそのままというか、実際、ウッドランド・ヒルズもその中に含まれるサン・フェルナンド・バレー(San Fernando Valley、略してSFVで、ハリウッドのちょうど北西に位置する)というエリアはここ2年ほどで、強盗や殺人などの凶悪犯罪が3割増し、ダウンタウンLAよりも物騒になっている、との統計も出ている。

これが何故気になるかと言うと、現在私たちが住んでいるアズーサという街を含めたエリアはサン・ゲーブル・バレー(San Gabriel Valley=SGV)と呼ばれ、ロサンゼルスの北東に位置し、ちょうどSFVと対になっているから。

私自身パサデナに移る前は、グレンデールという、これもSFV内に含まれ、アルメニアンがとにかく沢山住む街(最近復活したシステム・オブ・ア・ダウンのメンバーの家族もこの街に在住しており、あのバンドはグレンデール市民からは英雄扱い)に住んでいたが、あの頃はSFVの、それこそウッドランド・ヒルズ辺りは、いまのアズーサぐらい治安面で定評があった。

なのでそうした凶悪犯罪が、SFVからSGVに将来的に、スライドしてこない可能性もゼロでは、無い。

実の所、ウチの近所はもはや住民の顔が互いに知れるレベルで「閉じた」コミュニティな分、裏庭には鍵が掛かってないし、頑丈にロックされている正門と比べて裏庭からのアクセスはガラスの窓だけだったりするから、ガチの強盗が来た場合は、対処しきれなかったりする。

いずれにせよその時になったらなったで対処法を考える事になるだろうし、とりあえずハヤシライスのルーが出来上がったのと(具材は薄切りの豚肉、ニンジン、タマネギのシンプルなもの)、何かと世の中が落ち着かないコンニチでは珍しいほどココロ温まるオハナシが飛び込んできたので(これまでもそうだけど、私は、地味に他人の役に立っているし、たまにそれを誇りに思う)、ここまでの文章をオンラインに投げ込んで、今日は〆。