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#映画

【2016年12月】長編映画の短い感想

文章最後の「★」は最大4つの、アメリカの新聞方式 ----- War Dogs [RT]:  エフレイム・ディヴァロ(Efraim Diveroli)とデイヴィッド・パクオズ(David Packouz)という名前を聞いて、彼らの仕事が何なのかを即答できるひとは、かなりアメリカの軍事に関する事情を追っている証拠だと思う。簡単に言えば、2005年から2008年の間に、国防省に武器を売りつけていた、武器商人。  アニメ版が原作を超えた「ヨルムンガンド」もそう言えば武器商人の話

映画「Moonlight」感想

先日これを近所のインディ系シアターで観た際に言及したけど、来年早々に発表になるアカデミー賞の候補数を、「La La Land」と共に多分争う気配が濃厚な一作。 一言で説明するなら、マイアミの中でも黒人が主に住むゲットー(実際、撮影の殆どで、監督本人が出身のリバティ・スクウェアで行われた)で生まれ育った黒人男性の、人生記。幼少期、青年期、成人期の三部に分けられ、それぞれ違う役者を使い、物語を進めていく構成。 題材的に正直、どこまで「入れる」かは分からなかったし、ラストの成人

【2,323】ポール・バーホーヴェン監督の10年ぶりの長編「Elle」

昨日書いた通り、午前中に優先事項を全て片付けてから、仏独白合作映画「Elle」を観てきた。 近所のラメルに行ったのはかなり久々だったが、いかにもインディペンデントな作品のポスターが多数貼られていたり、立て看板があったりと、雰囲気満点さが相変わらずだった。 着いた時間がギリギリだったので予告編の大半を見逃したが、まあこの作品、冒頭いきなり衝撃映像なので、本編に間に合って良かったわよ。 オランダはアムステルダムに、戦時中の1938年に生まれたポール・バーホーヴェン監督(Pa

【2,923】ディズニーのモアナ

サンクスギビング連休の最後だからどうせ早起きする家族なんてそこまで居ないだろう、と高を括って朝10時の回に向かってみれば、店員からSOLD OUTと、見事に一言。 次の回は12:10からだが、12:00pmを過ぎるとAMCシアター特有のバーゲン価格($7)が適用されず、$12となるので、$4高めに払って10:45の3D仕様の回に切り替える。 春にズートピアを観に行った時も全く同じ目に遭ったが、ディズニー初のポリネシア系ヒロインの大冒険という、決してキャッチーではない題材で

【2,339】お出かけ散財日曜日、Arrival感想と、気になった予告編など

午前中から夕方にかけて、随分前に約束していた学生さんたちと、隣町アーケディア(Arcadia)のショッピングモールまで遊びに行く。 お目当ては、公開初週の「Arrival」。内容的にはマニアックで地味な、リアリティを伴ったSF長編映画だったが、ラジオ、テレビ、ソーシャルメディアでの宣伝が派手だったのもあって、興行収入分析によれば、4,700万ドルの製作費に対して初週でその半分の2,400万はカバー確実な見込みとのこと。 実際、大半の家族が寝ているであろう日曜朝10時の回で

【過去文章の再掲載】事実を基にした長編ドラマ映画、『Spotlight』

(以下の文章は、2015年11月29日に余所で書いたものの、再掲載) 今年のサンクスギビングは久々に、連休気分を楽しめた。 別に休みであっても、パソコンとWifiさえあればどこからでも仕事は出来るし、頂いた質問や連絡などにはすぐに返すようにしているが、連日で映画を見に行ったり外食に出たりすると、「対応は、まあ明日でいいや。」という気分になりがち。 おかげで連休明けの月曜は、かなり忙しくなりそうだが、それでも一番仕事をさせられていた時期の半分の作業量にも満たないので、激務