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心に残る言葉・かくれんぼ
心に響く一冊との出会い
*2023年9月18日配信分
本日は、わたしの好きな本より、
好きな言葉やお話をお届けしたいなと思います。
もう、30年ほど前に買った本なんですが、題名が長いですけど、
「人生に必要な知恵は、すべて幼稚園の砂場で学んだ」という邦題の書籍があります。
ロバートフルガムさんという方のエッセーになります。
当時、インターネットなどが主流になる前、
わたしは本当に本屋さんが好きで、
(今でも好きですが、足を運ぶ機会はすっかり減りました)
なんで本屋さんに来るとお腹痛くなるんだろう、
と思いながら、いつもだいぶ長居してました。
あんまり情報がないので、積まれていたり、
おすすめの棚に載っている本とか、
興味があるコーナーを眺めるというのが
本屋さんでのルーティンだったんですが、
そのころは、あまり余裕もなかったので、
1500円の本を買うというのも、わたしにとっては贅沢で、
ちょっと大人になった気分にもなったものでした。
手帳に刻んだ「15の教え」
今回お届けする本ですが、
その題名にもなっている「人生に必要な知恵は、すべて幼稚園の砂場で学んだ」という言葉がすごく印象的なんですね。
本の出だしには、「わたしのクレド」と題して、著者が大切にしている15の教えが書かれているんです。
なんでもみんなで分け合うこと
ズルをしないこと
人をぶたないこと
使ったものは必ずもとのところに戻すこと
散らかしたら自分で片付けをすること
人のものに手を出さないこと
誰かを傷つけたら、ごめんなさい、ということ
食事の前には手を洗うこと
トイレに行ったらちゃんと水を流すこと
焼きたてのクッキーと冷たいミルクは体にいい
釣り合いの取れた生活をすること
毎日、少し勉強し、少し考え、少し絵を描き、歌い、踊り、遊び、そして少し働くこと
毎日必ず昼寝をすること
表に出る時は車に気をつけて、手を繋いで、離れ離れにならないようにすること
不思議だなと思う気持ちを大切にすること
わたしは、しばらくの間何年も、
この項目を手帳に書き写してました。
年が替われば、書き写したり。
初めの頃はシステムノートを使ってたので、
書き写している1枚を、新しいノートの最後に挟み込むだけでしたが、
手帳を買い替えるようになってからは、毎年書き写しでした。
もっといい格言や、名言もあると思うんですね。
でも、わたしはこれが良かったみたいなんです。
著者は、これらを、大人向けの言葉に置き換えてみると、きっとそのまま通用しますよ、と記してました。
昔から、自己啓発本ってあったかもしれないんですが、
わたしは見つけられなくて、
20代の頃、エッセイが好きだったのは、
やはりいろんな人の考え方や、思い、学びになることや言葉がたくさん散りばめられていたので、
へえーって思うことが多くて、知らない間に参考にしてたんですね。
本当に大好きでした。
そんな、本が大好きな人間だったんですが、
今ではあまり読むことも、本当に少なくなって、
特に、自分の人生なんとかしたいなーって思う10年だったので、
やっぱり自己啓発とか、スピ系とか、心理学系とか、そんなのが多くて、
でもこれって、もがいているところからの救済本みたいな感じなので、
ワクワクしないんですよね、昔みたいに。
それで、ここ最近は、昔読んでた小説とかエッセイ本とかを、
無心で読むってことをしたりしてます。
そんな、喜びの読書からは遠のいてしまっていたのですが、
休日の夜に、なんかほっこりするようなお話ないかなーって思ってたんですが、
大切なことを見つけたので、そちらをお伝えしようと思うんですね。
大人のかくれんぼが教えてくれること
同じ書籍の中に、「大人のかくれんぼ」と題されたお話がありました。
子供時代、かくれんぼしたときに、
隠れるの上手すぎて見つけてもらえなくて、鬼とか他の子とか、もう探すの諦めて別の遊び始めちゃうくらい、
上手に見つからない子がいたと思うんでですね。
で、大人になっても、かくれんぼが上手な人がいて、
病気になった男性が、大切な人たちに心配かけまいと、
秘密にしたまま亡くなったと、書かれているんですね。
家族や友人は、そんな辛い中、じっと黙って苦痛に耐えた、
その意志の強さに感服するけれども、
やっぱり、言って欲しかった、必要として欲しかった、支えたかった、励ましたかった、悲しかったって書かれてるんです。
大人のかくれんぼって、いろんな気持ちが隠れてて、
まずは、隠れたい。
でも、隠れてるの、探してもらいたい。
でも、見つかったらどんな顔して出ていったらいいの?
人には知られたくない。
みんなどう思うだろう、
誰にも心配かけたくない。
こんないろんな気持ちが出てきますよね。
隠れるのはもうおしまい
最後に、このように書かれています。
「隠れるのがうますぎる人たちみんなに呼びかけよう。出ておいで。
もう隠れん坊はおしまいだ。」
本当に、そうだと思うんですね。
なぜなら、わたしが、上手に隠れる人だったからなんです。
本当、探して欲しい、見つけて欲しい。
でも、どんな顔していいかわからない。
これって、多分、自分のことも、他人のことも、
信頼できてない状態だと思うんですね。
こんな自分でも、大丈夫。って自分を信じる。
こんな自分をさらけ出しても、きっと大丈夫、って誰かを信じる。
本当、大人のかくれんぼは、もう終わりにしましょ、適当なところで見つかりましょう、
って思いました。
自分を愛し、外の世界に信頼を広げる
どんな自分でも許して、自分自身を信頼する世界を自分の内側に持てれば、
外の世界には、信頼しかなくなります。
自分の内側が、優しさと愛で充満されると、
外側の世界も、優しさと愛で溢れます。
誰かが、そんな世界をくれるのではなく、自分で作っていく、
本当の強さは、多分、その世界を信じれることじゃないかなーって。
後悔しない人生にするために、
後悔しない毎日を送りたいなーって思います。
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