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【255】メサイアコンプレックスに気を付けろ!

セラピストはお客様の心に寄り添い技術や経験を活かしながら癒しやリラックスをお届けしますが、実はケアをする側の私達が陥りやすい心理状態というものがあります。

メサイアコンプレックスとはどんなものなのか?
セラピストは何に気を付ければ良いのか?
をまとめてみましたのでご覧ください🤭

◆メサイアコンプレックスとは

「メサイア」とは「救世主」という意味を持ちます。
「自分には価値がない」「不幸な人間だ」といった劣等感を深層心理で抱えている人が他者を救う(誰かの救世主になる)ことで自らの劣等感を補おうとする心理を指します。

◆たとえば

●相手から必要とされる幸福感を得たいあまりに、自分を犠牲にしてまで助けることがある。
●困っている人を助ける事が自分の喜びと感じるあまり、何かに困っている人を常に周りに作りたがる。
●感謝されることで幸福感を得たいと(無意識に)考えて全力を尽くすため、相手に感謝を要求したり、感謝されないと不機嫌になったりする。


困っている人を助けたり、相手から感謝される事は嬉しいですよね。
しかしメサイアコンプレックスに陥ると人から感謝される事で自分のコンプレックスを払拭したり、人を救うことで自己満足を得るようになるので、自分を犠牲にしてまで人助けをしたり助けを求めていない人まで助けてしまったりするのです。
つまり、心の底から相手のことを思いやっているとは言い難い(自分中心の)状態になります。

◆特徴

●「この人は私がいないとダメなんだから」と世話を焼きすぎる
●「ありがとう」など感謝の言動がないとガッカリする
●人助けで自分を満たす傾向があるため、ブラック企業でも心身を削って貢献してしまう

メサイアコンプレックスの人は劣等感を補うために自己犠牲的になってでも人助けの欲求に駆られてしまうため、自分で思う以上に疲弊しやすい特徴もあります。

たとえば「店舗の人員が少なくて来月のシフトを回すのが大変・・・」という時。
これは会社の人員配置ミスなのだけど、私が休みを削ってシフトを増やせばお客様が喜ぶから…スタッフから感謝されるから…疲れてるけれど私がシフトを多く入れれば、ここに居る価値を見出せるから…

そう考えたくなりませんか?
私も以前はそういう考えを持っていましたが『みんなの喜ぶ顔が見たい=自己犠牲が伴うもの』ではないのです。

◆メサイアコンプレックスから抜け出す方法

セラピストは優しい人ばかり。本当にそう思います。
しかし中には、自己肯定感の低さや劣等感を、自己犠牲しながら人に親切にすることによって満たしている人も少なくないと感じます。
そんなメサイアコンプレックスから抜け出す方法は・・・

①メサイアコンプレックスという言葉を知る。
まず「メサイアコンプレックス」という言葉について知ることが大切です。
今回の記事で知るキッカケが出来たと思うので、理解を深めたうえで自分が人のために行う言動が誰のためになっているかを改めて考えてみましょう。

②自分の心を大切にして満たす。
自己犠牲をして人助けをする前に、自分の心を大事にして労ってあげましょう。
まずは自分自身が100%満たされた状態になって初めて、他人にも優しくできるものです🤗
その為に自分が好きな事、小さなご褒美を知っておく必要があります。

◆まとめ

今回はセラピストが陥りがちな「メサイアコンプレックス」についてお伝えしました。
知っている方もいらっしゃいましたか?

「コンプレックス」と聞くと悪いイメージを持つ人が多いかもしれませんが、人は誰でも劣等感や弱さも抱えているため決して悪いことではありません。(私なんて劣等感や弱さだらけ。)

ただし、他者を巻き込んでメサイアコンプレックスを埋めようとすると、かえってトラブルの元になってしまうので「良かれと思って」人助けをするときは、今一度自分の気持ちに耳を傾けてみましょう😊


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セラピストの教科書🐈‍⬛neconoteリラクゼーション鎌倉オーナー 都築由美
神様のようなアナタ…🥺ありがとうございます! これからも楽しい記事を発信できるように有意義に使わせていただきます❤︎