本番での緊張対処法
中学生の頃から本番でとても緊張するようになってしまい、(特に音楽高校を受験すると決めてから自分の中で勝手にプレッシャーを感じてとても緊張するようになってしまった気がします)本番ではいつも力を出し切れずに長年悩んできました。
音高、音大生時代はこんなに緊張するのなんて自分だけなんだろうなと勝手に思ってしまったり、実技試験や学内演奏会等で周りのレベルの高さを目の当たりにする度に更に自信を無くしていく一方でした。
又、10年前は今ほどネットやSNSの情報量が無かったのであまり緊張(に限らず、他のことでも)についても情報を得たりできる手段が無かったなと今になって思います。今は大概の曲はYouTubeやサブスクで検索すればすぐに聴けますし、コンクール等の動画も沢山ネット上に上がっていますし、学生時代に現在のような情報量に恵まれていれば良かったなと思うことがたまにあります。
講師の仕事や演奏の仕事をするようになってからは、緊張して間違えていられない場面が多くなり、不思議とそういう時は緊張でいつも通りの演奏ができないということが少なくなりました。(ただ、コンクールやグレード等より曲の難易度が低いということもありますが)
コンクールやグレード、試験の時は緊張ということに囚われすぎていて 音楽のことを考える<緊張のことを考える という思考にいつの間にかなってしまっていたんだなと最近になって気付くことができました。
それでもやっぱりコンクールやグレードの前には緊張することに対してとても不安になってしまいます。なので、今回グレード2級を受けるにあたって緊張について色々な本を読んだり、YouTubeを見たりしました。
その中でとても参考になった物を紹介したいと思います。
まず、反田恭平さんの「終止符のない人生」という本です。
この本を読んで、あの反田恭平さんでもショパンコンクールでは緊張したというエピソードが沢山綴られており、どんなに世界で活躍している方でも緊張するんだなと励まされ(?)ました。
続いて、反田恭平さんのラジオ番組のYouTubeです。こちらでもショパンコンクールでのエピソードを沢山話されていています。
続いて、あかぼしかなさんのYouTubeです。
色々調べたり、大きな本番を経験していく中で最近自分の中で実践していることは、緊張はして当たり前なので緊張している自分を受け入れて音楽に没頭する。自分の音を良く聴く。ということです。
もちろんそれだけではなく、本番までの練習や準備が伴っていないと意味はありませんが。
あとは、本番の会場をイメージしながら練習する。鍵盤に触らずに曲を頭の中で演奏してみる。
ということも最近大切にしています。
楽器をされている方等で本番の緊張に悩んでいる方の少しでもヒントとなれば幸いです。