時が経って見えた、同級生の別の顔
昨晩は、おそらく10年ぶりくらいに会う中学時代の同級生が、ゴルフを始めたという私のインスタに反応をくれて、ゴルフの練習に連れていってくれた。
小学3年で大阪から千葉に引っ越した私。大阪では怖いもんなしでただただ強気だった私も、「言葉がおかしい」「服が派手」など(大阪出身ならではの特徴・苦笑)最初の頃、一部の子たちにいじめられて、そこからは様子をみながら過ごしていたのもあり、そんな中、強気でスポーツが得意な目立つリーダー的存在のこの友達は、ちょっと自分とは違う世界にいる人だった。
彼は、中学時代には体操で千葉県2位になるなどの活躍もしていたが、だんだん「ちょっと悪めな一匹狼」という印象になっていってた。当時、環境に息苦しさを感じて、「早く東京の学校に行きたい」と、受験で自分のいたい環境を得ようとしていた私は、できるだけ勉強に時間を割こうと思っていたのもあって、彼に近づくことはなかった。
そんな感じで卒業後も接点などなかったのだけど、Facebookで10年前頃につながり、一度か二度、同級生何人かと食事をしようとなり久々に会った。中学時代ならありえないメンバーで。その時に言われたのは、当時は向こうも住む世界が違うと思っていたということだった。そして、彼が高校を中退して、その後すぐに仕事に就き、早々に結婚し子どもを設けたことや(ちなみに彼にはすでに孫がいる!)、今は何人もの社員を抱える社長をやっていることなどを聞き、こちらとしてはただただ尊敬していたのだけど、彼はずっと「おれは本当に勉強がダメだった。学歴もない。だからお前たちを本当に尊敬してるよ」と言っていた。
それからまた何となく時が過ぎ(およそ10年)、今回、急にインスタで反応してくれて、おお久々に!という感じだったのだけど、昨日はなんだか「ああ、今のタイミングでまた会うご縁だったんだなあ~~」ということをひしひし感じる面白い時間だった。
彼は、私がこれから正にやっていきたいと思う、得意分野で組織に入っていって、組織の面倒をいろいろ見ていく伴走型コンサルを、元々やっていた事業はメンバーにまかせて、自身だけでここ3年くらいで取り組み形にしていた。そこでの苦労や、最初どんな形でスタートしたのか、私だったらこうやって入っていけばいいではというアドバイス、また形できたらうちの会社で試せよ!と言ってくれ、それは本当にありがたかった。
それ以上に、今回学びになったのは、ゴルフを教えてもらう中でよくわかった友達の様々な姿勢だった。小中時代は、とにかく強気でやんちゃで、ともすればガサツ(失礼)なイメージすらあったのだけど、実はものすごく緻密で努力家であることに気がついた。仕事の結果をみればそれは当然なのかもしれないけど、当時はそんなことをお首にも出さなかったので、思わずその気づきを伝えると「あ、わかった?そうなんだよ。おれはめちゃめちゃ努力の人なんだよ。才能がねえし、頭よくないからさ。でもそんな風に見えなかったでしょ?多分同級生は、誰もそんなイメージ持ってないと思うんだけど」と笑っていた。
体操も、誰よりもずっと練習したり、家でも動画とかを見まくっていたのだと。そして今の仕事でも、コンサルとして会社に入っていくと、どんどんやったことのない領域も面倒見てくれとなり、他のコンサルに負けたくないからものすごく勉強をしてやっているのだと。「一生勉強し続けないといけないから、ほんと大変だぞ」としみじみ言っていたが、そういうことだよなと改めて納得した。天性のリーダーシップや行動力でやれてるんだなあなんて何となく勝手に思っていたけど、ある意味失礼な話だった。
最近、当時はそんなに関わりのなかった同級生とひょんな機会でつながるということが、いろんな時代の友達でちょこちょこあるのだけど、大人になると、当時はつっこめなかった話なんかもお互いフラットにできるからか全然見えなかった側面が見えたり、実はこの人とこんな共通点があったか~~!という気づきもあり面白い。
新たな出会いもいいけど、元々のつながりの深耕もまたしていってみようと感じたひとときだった。