なぜフリーランスをやっているのか?
キャリアコンサルティングのメニューをわかりやすく打ち出していない私ながら(プラットフォームには掲示している他、再就職支援会社のキャリア相談員等もやっているので、相談自体はいろいろお受けしているのですが)、“自分もフリーランスになろうかどうしようか”を考えている方を中心に、ダイレクトにお問い合わせをいただくことが最近少し増えていて、このことを話すことがしばしばある。
ちなみに、私にダイレクトにお問い合わせいただく方の傾向としては
・フリーランスになりたい、今後検討したいと思っている方
・今までの仕事の延長ではないことで仕事をしていきたいという方
・フリーランスでキャリアコンサルタントをやっているけど、面談や研修講師だけでなく領域を広げたいと思っている方
・地域系の仕事も広げていきたいと思っている方
・掘り下げだけでなく、言語化を手伝ったり、キーワードを一緒に考えてほしいという方(PR経験の部分に期待をされている方)
・次の展開をマーケティング目線も交えながら一緒にブレストしてほしいという方
・ミドルシニア世代
といったところで、会社員でも独立を見据えているか、すでに独立している方が多いのだけど、この記事は、上記のような方の何かの参考になれば・・と思って書いている。
■私がフリーランスになった理由
簡単にいうと、
「前職の延長線ではない分野の仕事にキャリアチェンジがしたかった。でも、前職の仕事も部分的に続けたかった。そうなった時に都合がいいのはフリーランスになることだった」。
今は世の中、副業もどんどんできる環境になってきているので、当時からそういう流れがあったら、私も別に会社を辞めなくても良かったのかもしれない。でも、、振り返るとやはり辞めていたような気もする。
私の前職はPR会社で、私は11年弱この会社に勤務をし、PRの仕事に従事していた。丸の内エリアの商業施設や、神戸にある外資系消費財メーカーのシャンプーなどのPRを皮切りに、様々な施設、消費財、機能性素材などのヘルスケア領域、美容領域等を担当し、間に2年間、広告代理店半常駐を挟み、最後の4年ほどは、地方自治体を中心に活動していた。
入社してすぐの頃はPR業務を様々経験し、後半はプロジェクトマネジメントや新規案件獲得が主な仕事だった。
正直、地域PRの仕事はとてもやりがいもあり面白かった。いろんな自治体で広報研修を担当させてもらったり、委員などもやらせてもらい、人前で話す経験値はかなり積ませてもらった。ここは以降も続けていきたい仕事だった。
しかし広報人材育成を行う中で、「広報だけでなく、もっと広く人の育成に携わりたい・・・」という気持ちがどんどん膨らみ、“人の可能性を開くこと”にもっと直接、自分の時間を割り振りたいと思うようになっていった。PR会社で求められるミッションもどんどん大きくなっていってた中、それを並行して行うことは不器用な私には難しいと考えた。
今までやってた延長でない分野に行くなら、副業やプロボノで経験を積み、やっていけそうだと目処がついてからフリーランスになるのが順当だと思う。でも怖がりなくせにせっかちでもある私は、逆に今までやってきた仕事(&人とのつながり)で、多くを望まなければ生活のベースは稼げると思ったのもあり、より自由に自分の試したいことができるよう、“時間の確保”を最優先にした。
ベースを稼げると思っていたのは、フリーランスになって、もしどうもこうも立ち行かなくなったら、「あの社長に連絡したら、何らかの仕事はさせてもらえるだろう」と思える人が5人は浮かんでいたことも大きかった。(確証はない。でも、人とのつながりこそが、私には安心材料であり、保険だった)
そこから5年弱、フリーランスをやっている理由にも通ずるのだけど、私は何をやるかも大事ながら、「誰とやるか」「誰の力になりたいか」がとても重要な人間だったりする。だから、常に、今、自分が本当に支援したいと思える人に時間を使うことができる、これはやはり何者にも代えがたいのだ。
今後
・フリーランスでどんな仕事をしているのか
・どうやって仕事を得ているのか
・人とのつながりはどうやって広げているのか
についても、よく質問をされるので、書いてみたいと思う。