言葉だけで通じるでしょうか?
いつも新しいと言っているような気がするが、今回はかなり新しい表現をしてみました。素材の可能性を感じた自分が一番驚いている。
素材は和紙、膠、木、岩絵具
テーマはマチエール
一昨年の個展の後、課題としていたマチエールに思いっきりを増やしてみた。今思えばちょっと前のものは閉塞感があった。アラジンの魔法のランプから出るもくもくとしたケムリのようなインパクトが欲しかった。今回の3点は公募で厚みは5センチの縛りがあるので、時々測りながら越えないようにした。 つぶせばいくらでも小さくなる。縛りがなかったらもくもくと湧いてくるように作ったかもしれない。その分丸めて不思議な空間ができた。その隠れ家のような、子供の頃の洞穴体験のようなところに岩絵具をのぞきながら入れ込んで塗るのが楽しかった。紙に引っかかる岩絵具の感じが新鮮だった。にかわを塗ると柔らかくなるが乾くとパリッとする。しばらくおさえていたり、もので誘導したり、乾いてから動かしたり。もっと強くしようとにかわを塗るとまた、ヘロヘロになる。これを繰り返したり、絵の具を塗ったりするとカチカチになる。これは触感としても、存在感としても新鮮だった。新鮮っていい言葉だなと思う。見たことのないものを作りたいから日々アンテナをはっている。そんな充実感がある。
今日は庭の一角に去年切った木の始末を忘れていたものを見つけた。
画像はまだ、結果が出てないから出せないが、言葉でどれだけ伝わるかなとこれも試してみるのが新鮮だ。
画像は四月にアップします。
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