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仕上げの日を迎えました!

 3月のグループ展に出す作品の仕上げの日です。
 最後の追い込みで良くなる時と、イマイチになってしまう時とあります。仕上げるという気持ちが完成までずっと運んでくれる時もあります。
 私はアクリル絵の具と、0.28のペン、岩絵具を使っているので、ある程度、順番を考えます。岩絵具の上からはペンでは描けません。ザラザラの上から描くとペン先が壊れます。追い込みは岩絵具で仕上げることが多いです。
 岩絵具は片栗粉くらいの細かさから、砂時計の中の砂くらいまで、大きさがあります。絵の具売り場は瓶に入っていることが多く、それが並んでいるのを見るだけでもテンションが上がります。

 小さな袋に入っても売っていますが、グラムではかってもらって買うこともできます。一両15g単位の値段が書いてあります。学生の時の絵の具を使っていますが、絵の具によっては数倍以上上がっています。膠でときますが、余った絵の具はお湯をかけて膠を抜いて、また使います。お皿につけたまま乾燥させてまた、膠と水で解くこともあります。
 昨年の武蔵野美術大の美術館の膠の展示では恩師である麻田鷹司先生の絵の具皿が展示されていて指の後があってグッときました。いつでもすぐに描けるように準備されていたのでしょう。
 
 少しずつ、岩絵具を使っていこうと思います。どこからが日本画かという境界線は難しいところです。違いは絵の具なのか、接着する溶剤なのか、ずっと論議されてきました。これからも永遠の課題でしょう。
 私は良いところを取りながら進めていきたいです。岩絵具の物質感も好きです。
 もともと表現は自由なので、使うものも自由にやりたいものです。


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