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観測史上初の積雪量を記録したらしい

おはようございます。
yumiです。

先日、新潟市中央区では、観測史上初の積雪量を記録したらしい。
24時間の積雪量のことかな?

初めての新潟の冬に、そんな歴史に刻む日を体験できる私は、なんてラッキーガールなんでしょうね。

たしかに、午後からだいぶ雪は降り積もっていた。
勤務を終えて帰る頃には、初心者にはビビるほどの積雪。
でも、これはまだ日常のようで、人は普通に歩いているし、車もバスも普通に通っていた。

夜になり、外を眺めているとどんどん降り積もる雪。
雪が降ると静かなのって本当なんだね。
音がしないから、窓の外を常に確認したくなる。
深々と降り積もる雪になんとなく恐怖を覚える。

次の日は出勤。

朝になると、すっかり真っ白な世界。
窓の外ではすでに雪かきをしている住民がいる。

私の家の窓からは駐車場が見えて、どうやらそこは、何か企業の駐車場のようだ。
出勤してきた人の車を止めるために、雪かきをして待ち、誘導する人。

きっと出勤前には自分の家で、車の雪をおろし、雪をかいて道を作って来たのだろう。
職場に着いて、また駐車場の雪をかいて、車を停める。
当番制とかではなく、おそらくは、協力制。
感動さえ、覚える。

雪国の人は、つまりは、新潟の人は、我慢強くて、勤勉で、親切で、優しい。
そりゃそうなるよな、と、朝の光景を眺めて思う。
だって、ずっとここで生きて来たのだから。
子供の頃からおそらく、ずっと身についている。

私はここにいる資格、ない。
ここで、役立たずだ。
みんなの優しさ、受け取る資格も、ない。

そうやってほら、また、自分を責める。

安全第一で、出勤するかどうかは、自己判断で、と、会社から連絡が来る。

徒歩で通う私は、会社に行かねばならぬ立場。
でも、
見たこともない、雪に、心が怯む。

いや、嘘だ。
見たことはある。
生活していたことも、ある。
だからこそ、怖いんだ。

学生の時、父親の住む雪国で見たことのある雪…私は、雪国で体調を崩したことがあり、今でもあの感覚が怖いのだ。
体が、覚えている。

今日の雪は、通勤できない。
風も強い。
無理は禁物。
物理的に、ではなく、心が、無理だと訴えてる。

私は在宅勤務を申し出た。

JRは運休、バスも一部運休。
それでも、8割以上の人が出勤する。
新潟では、当たり前のようだ。

福岡、三重、大阪、静岡、東京、各地の友人たちに、写真や動画を送る。

感じ方はそれぞれ。
それは、わかっている。

理解して欲しいのか、寄り添って欲しいのか、つい私は期待してしまう。

もちろん、みんな私の身を案じ、無理しないようにと言ってくれている。
表現方法は、様々。

思ったより大したことないね。
とか、
毎日こんなもんなんでしょ。
とか、
地元の人は平気なんでしょ。
とか。

心無いことを言う人もいる。

12月くらいから、日中は暗く、曇天が続く。
雨や暴風の日も多い。
2月は一段と気温が下がるから、雪も降りやすくなる。

私にとっては
大雪だし、
私にとっては
雪じゃなくても太陽が出ないのが辛いし、
私にとっては
今回が初めての新潟の冬だ。

心が、ついていかないのだ。

ここに住んでいる人がみんなやっているから、という理由で、私もできるとか、やれるとか、それは、圧力だ。

東京とも、福岡ともあまりにも気候が違いすぎる。

それを、やっとのことで乗り越えようとしているのに。
当たり前だの、周りに感謝しろだの、それが普通だの、我慢しろだの、言わないでよ。

頑張ってるよ。
冬を楽しもうと頑張ってる。
ベランダで雪だるま作ってみたりしたし。

布団乾燥機も買ったし、
電気毛布も買った。
ニット帽も買ったし、
雪用のブーツも用途に合わせて2足買った。

あーあ、私、また、「新潟のせい」にしてる。

元からあったはず。
この寂しさは、この虚しさは、本当は、「新潟のせい」じゃなくて、私が元々持っていたもの。

それが、「新潟のおかげ」で、感じられるようになっただけ。

最近、こればかり出てくる。

もう、頑張れない。
私、これまで、たくさん頑張った。
もう、我慢するのは、嫌だ。
これまで、いっぱい我慢した。
だから、助けて。

私は、私に、これを気づかせるために、新潟まで来たのかなぁ?

このくらいみんなやってるから、とか
我慢も必要、とか
もっと頑張らなきゃ、とか
勝手に私がやってるだけだ。

新潟では絶対に、福岡のような屋台文化は生まれない。
福岡の人は、新潟の人みたいに協力して雪かきはできない。
気候が違えば、文化も、気質も、考え方も違うのは当たり前のことなのに。

いつのまにか、みんなと同じようにならなきゃダメだと、頑張って無理してしまう。

そして、
そうなれない私はダメだと自分を責める。
もっと頑張らなきゃと鞭を打つ。

みんなと違うからこそ、できることが、私にはあるはず。

私らしくいることが、
役に立っていることもあるはず。

そんな日は、
ひとまず美味しい新潟のお酒でも飲んで、落ち着こう。
近くの酒蔵さんで買って来た、その名も「どんてん」。

綺麗な薄濁り酒

雪溶けと、春が待ち遠しい。

ここまで読んでくださってありがとう。


それでは、また。

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