ヘアードネーションと本音を隠す癖
こんばんは。
yumiです。
もうだいぶ前だけど、私、ヘアードネーションをしたことがあります。
なんで急にこの話題って、大好きなカウンセラーの徳永麻由子さんが、過去の記事でヘアードネーションした事があると書いていたから。
あなたの本当の願いを教えてくれる涙のはたらき - 徳永麻由子 Official Blog (tokunagam.page)
この記事を読んでいると、そうだ、私だって、私なりに、私の思いがあったんだよなぁって思い出す。
何度もリピートして読んじゃう記事の一つ。
徳永麻由子さんの記事は、いつも私の感情へアクセスする。
私が、ヘアードネーションをしたのは、2018年の秋のことだった。
基本的に、いつもロングかセミロングの私の髪。
2017年の1月に東京から福岡に引っ越してからは伸ばしっぱなしだったと思うので、すでに髪の長さは十分にあった気がする。
私がヘアードネーションをした理由。
それは。
シンプルに、髪を切りたかった。
バッサリと。
切る理由を探していた。
それには、ちょうどよかった。
って感じだった。
当時は。
たぶん、今説明しても、そんな感じ。
まぁ、ツッコミどころは満載だよね。
切るのに理由いる?とか。
そもそも、なんで髪バッサリ切りたかったの?とか。
ちょうどいいって何?とか。
「女の子らしく」育てられた私にとって、ロングヘアは女の子の象徴だった気がする。
長い髪が、周りの評判もよかった。
それに、何より、長い髪の方が扱いやすいし、似合うって理由もある。
私の定番ヘアは、ロングのパーマヘア。
ふわっと女の子らしいのが、自分でも気に入っているし、似合ってると思っている。
その頃は、パーマも落ちてきていて、伸ばしっぱなしの髪はいつも以上に長かった。
人生のどん底。
今となれば、なんでそれをどん底だと思ってたのか不思議なくらいだけどね。
でも、当時の私は、そこがどん底だと思っていた。
2016年のクリスマスに彼氏から逃げて東京から福岡に引っ越して、その後すぐに別の人と付き合ったけど、2017年のクリスマスにその彼は私の前から姿を消した。
クリスマスになんかあるのかな?
2015年のクリスマスは、また別の人に、約束すっぽかされた思い出もある。
彼らの事を知っている細胞が、頭についているのが、急に嫌になった。
髪には怨念が宿りやすいよね。
そうだ髪を切ろうと思った。
それがなぜ、ヘアードネーションになるのか?
今のままの私で、誰かの役に立てると思いたかったから。
辛い記憶でも、なんかの役に立つと信じたかったから。
可哀想な私でいるのに、もう飽きてきたから。
不幸な私から卒業しようと思ったから。
そして、生まれ変わりたかったから。
単に髪を切るだけじゃ、足りなかった。
足りないものを、足そうとする癖。
そして、上手に言い訳をする癖。
役に立ちたい、今のままの私で。
その気持ちを、なぜか「言ってはいけない」気がして。
人の役に立ちたいとかじゃないよ、ただ、失恋もしたし、バッサリ切りたかったの。
どうせ切るなら、もったいないから寄付しただけだよ。
って、言い訳を作って、そっとその気持ちを隠す。
一方では、髪を切りたい私を「なかった事」にしたくて。
髪を切りたかったんじゃないよ、ただ、ヘアードネーションってやってみたかったんだよね。
だから、急にバッサリ切っただけだよって事にして、そっと気持ちを隠す。
誰のために、そんな事してたんだろう。
役に立ちたい気持ちも、
ヘアドネーションしてみたかった気持ちも、
髪を切りたかった気持ちも、
何か理由をつけないと、髪を切れない臆病さも、
全部私なのに。
全方位に向けて、言い訳を探しておく。
どんな時でも。
そんな風に生きていたら、そりゃ、脳内が忙しい。
大事な大事な私の気持ちは、いつも、私の手によって、巧妙に隠されていく。
全部私なのに、全部私じゃないって否定してるようなもん。
今ならもっとシンプルに出来る。
髪は切りたければ切る。
ショートでも、坊主でも、やりたくなったら、「やりたいから」で、やると思う。
ヘアードネーションしたいなら、きっと気合い入れて髪伸ばすと思う。
理由なんていらない。
「私がやりたいから」で、十分だ。
そして堂々と、言うだろう。
急にやりたくなったんだよねー、と。
今となればそれが、やっぱり私らしいな。
ヘアドネーションに限らず。
私は今でも言い訳を探したり、理由を探したりして、自分の気持ちをそっと隠す。
それはもう長年の癖だから。
またやってるなーと気づく事ができると、なんだか愛おしい。
全部、どんな気持ちも、私。
私の周りには、ヘアードネーション経験者がわりとたくさんいる印象。
髪を伸ばす間、切る時、それぞれにいろんな思いがあって、ドラマがある。
どんな思いも、どんな理由も、全部間違いじゃないし、尊い。
みなさまのヘアードネーションの思い出も、いつか聞かせてください。
それでは、また。