別に読書自体はそんなに好きじゃないんです
「こういう本を読みました、面白かったです」というアホみたいな読了ツイートをしたら、とある作家先生の目に留まったらしく、謎にその作家先生の日常アカウントの方でツイッターをフォローされてしまいまして。違うんですよ、私そんなに本読む人間じゃないんです。自分が馬鹿なのを自覚してるからせめて本くらいは読まにゃ人権失いかねんと思って最近は結構嫌々本を読んでいるんです。自己啓発本とかの学べそうな本はもうここ数年読んでいなくて、小説ばっかり。主にミステリと、病んでる時は太宰治。読み始めから中盤くらいまでは1日に1章ずつとか、ひと段落つくまで「目疲れた〜肩凝った〜シンドい〜〜」って言いながらちまちまと読んで、中盤以降面白くなってきてからは最後まで一気にガーッと読んで「あー面白かった!!」ってツイートしてる感じなんですよ。
子供の頃は結構本を読む人間だったんです。母がめちゃくちゃ本を読む人だったので、その姿を見て自然と私も本を読むようになって。まあ厳密に言うとそれ以外の娯楽を知らないだけだったんですけども。
小学2年生の時に、「耳をすませば」にどハマりしたんです、謎に。朝の読書タイム用に、教室にその年代の児童が読めそうな本がなんか適当に20冊くらい置いてあるじゃないですか。その中に、ジブリの映画をちょっと分厚めの絵本にしました、みたいな耳をすませばの本があって。ずっと繰り返しそればかり読んでいて、しまいには耳すまのアナザーストーリーみたいな自作の物語を書いていた次第でしてね。なんか小学生の頃って無駄にA3だかA2だかのカラー刷りペラ1テスト多かったじゃないですか。あんなん10分もあれば解けるのに、無駄にその授業時間(45分)丸々くれるでしょ。私の担任の先生はゆるめだったので、テスト早く終わっちゃった子は提出して後の時間自分の席で静かに出来る事(それこそ本読んだり絵描いたり)ならしてていいよって人だったので、そういう時間に雫ちゃんが書いていた物語を膨らませるという訳分からん妄想ストーリーを書き殴っておりましてね、本当に、あのー、今となっては黒歴史なんですけれどもね。でもその時に、文字を読み書きする集中力というか、没頭力のようなものが養われた気がします。
中学1年生の時、クラスのリーダーみたいな女子から反感を買ってしまい、いじめられてたんですけど、だから当時の私は本当に空気みたいな存在で、その子達一派からは悪口言われたりしてたけど他のクラスメイト達からは「関わらんとこ〜」って感じで無として扱われていたんですね。当然、休み時間に話す人も居なくて、普通の10分休みなら次の授業の準備したりトイレ行ってたらあっという間に過ぎるんでまだ良いですけど、昼休みは本当に最悪でした。そんなに長い時間1人で何をしていればいいんだ!って。あんまり目立った動きをすればまた何か言われるし、そう言った意味では読書にめちゃくちゃ救われましたね。教室の隅で大人しく本読んでれば、何も言われないし時間あっという間に過ぎるし漢字も覚えられるし。
中学3年生以降、音楽を好きになってからはアーティストの影響で本読んだりもしました。藤巻亮太がオススメしてたからねじまき鳥クロニクルを読んで村上春樹にハマったし、山口一郎が紹介していたから海外作家が書いたアルケミストを読んでみたり。「これを読んであの人はどう思ったんだろう!?」とか想像するのも楽しかったし、同じものを摂取しているという事が嬉しかったんですよね、はい、キモオタ〜。
でも今はスマホでYouTube観たりとかのもっと簡単で手軽な娯楽がわんさか溢れてて、次第に本読まなくなっちゃって。ね、良くないね。
ちょっと早いけど2023年の抱負は、「もうちょっと意識的に本を読む」にしようかしら。なんて思った次第であります。