見出し画像

エッセイ#169 - トイレ本

トイレに1冊、本を置いた。トイレにいる間に読むための本だ。小説ではなく、実用書の類にした。
自分がトイレで無駄に時間を過ごしているなぁとは、以前から感じていた。別に用を足す時間を切り詰めて何か別の事をしたいとか、そういうタイパの極みみたいな話ではない。トイレに行くとスマホでSNSを見たりゲームをしたりして、用を足し終わってもダラダラと続けてしまう事が多いという実に意識の低い話だ。良くない習慣だなと思っていたけど、やっと改善案を実行してみた。行動力があまりないタイプなのだ。

トイレで読む本なんて、なかなかページが進まない。朝イチのぼーっとしている時なんかは読まないし、急いでさっさとトイレを出る時もある。でも、私は基本的にはほぼ家にいるのでトイレの回数も多いし、一度のトイレで半ページから多くても3ページくらいしか読まなくても、チリツモで少しずつとは言え前進はしている。何より良いのは、SNSとかゲームとか、時間を無駄にする機会を潰せる事だろう。本を読む時間が増える事より、時間を浪費するものに手を出す機会を減らす効果を感じている。

懸念点は、これを続けていたら本を読むという行動にトイレが紐付いてしまって、トイレ以外の場所で本を読んでいる時にもよおしてしまうようにならないかという事だ。そうならないように、トイレ以外の場所でもたくさん本を読むようにしなければと思う。

いいなと思ったら応援しよう!