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イガイガマンは突然やってくる。

平穏な日常を過ごしているというのに、突然やってくるアイツ。
その名も「イガイガマン」。
穏やかに過ごしていると思ったら、事前報告もなく心のインターホンを鳴らし、イガイガボールを片手に居座るのだ。
こちらが何とか心穏やかにしようと自己分析をするも、畳みかけるようにイガイガボールを投げつけてくるのだ。
もう、こちらはたまったもんじゃない。
そんな時は、自分自身へのご褒美をあげて、一息つくのだ。
そうすると、だいたいお帰り下さるアイツ。

でも、それでも居座ったままの時がある。
もう、そんな時は最終手段、思いのたけを聞いてもらうしかない。
そうすると、

「そうだよ、できるじゃないか。たまにはそうやって毒吐かなきゃやってらんなくなるぞ。」

なんてカッコいい事をいいながら、こちらに投げつけてきたイガイガボールを綺麗に回収して、やっとこさ退散してくれる。
心のインターホンを鳴らされるたびに、

あぁ、また厄介なアイツがきたぞ。

と思うのだが、去ってしまった後には、

あぁ、厄介だけど必要なアイツなんだな。

と、ぼんやりと思うのだ。
次にインターホンを鳴らすのは、今日か明日か、それとも明後日か。
できるだけ、ゆっくり訪れてほしいものである。


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