6月19日 Juneteenthと奴隷制の歴史
6月19日はJuneteenthである。ニューヨークでは大規模のマーチが行われ、各地でもお祝いやデモが行われる様子がソーシャルに流れてきた。奴隷の解放や自由を象徴するイベントとはいえ、奴隷の解放や自由を象徴するこの日がこれだけ盛り上がるのは、現代史上初めてのことだろう。
日本との意識のギャップにおののく日々ではあるが、日本語でも、早速ジューンティーンスを説明するコンテンツが出ていて、ちょっぴり心強い。
ジューンティーンスは、奴隷だった黒人が自由になった歴史事実を祝う日だけれど、それまで、白人の所有物だった黒人たちが、急に「ほれ」と放たれて、それで苦労が終わったかというともちろんそうではなくて、コミュニティを一から築かなければならなかったうえに、南部では人種分離政策が始まって、医療や教育を受けられないなどの差別、警察による暴力や抑圧に遭った。奴隷を解放してくれたはずの「自由な北部」を目指して移動した黒人たちは、ハウジングプロジェクトに押し込められ、やっぱり差別や抑圧に遭った。
今、400年前にアメリカにつれて来られた黒人たちが「もう嫌だ」となっている理由がいまひとつわからない、と感じる人にはぜひ見てほしいドキュメンタリーがnetflixにあるので、よかったら。
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