スチーマーのすゝめ
去年の私の誕生日に、私の家族(私を除き合計4名)は、「ひとことも」おめでとうの言葉を発しなかった。直接も言われてないし、メールも送られてこなかった。私の愛車だけが、エンジンをかけると "Happy Birthday!"とお祝いしてくれた(カーナビ用のモニタに出ていただけだが)。
頭にきた私は、「高い買物をしてやる。」とインターネットを検索した。すると、スチーマーなるものが現れた。
話は遡るが、私は「まあまあ」若く見られる方であった。年齢を聞かれた時にいつも正直に年を言って「えええ!?」とびっくりされるのが「快感」だった。ところが50歳も数年過ぎたある朝、鏡を見てびっくりした。「老い」とはある日突然やってくるものだ。「どうした、この顔は?何かあったんか?いや、これは一時的なものだろう。そうに違いない。」
一時的ではなかった。その日を境に、私の顔は「もとに」もどらなくなった。具体的に言うと、ほっぺたがフニャッと垂れ下がった。どうにかしてもどそうとしたが、どうやってももどらない。エステにも行った。顔のマッサージャー(ただし安物)も買った。全部ほぼ効果はなかった。
ただ、1つだけ希望の光が見えることがあった。それは、お風呂上がりである。なぜかお風呂から出た時だけ「フニャ」がましになっている。…ということは、水分…か?水分を補給すればよいのか??
というわけで、去年の誕生日の話にもどる。ネット検索をしていた私は、そのお風呂上がりのことを思い出した。このスチーマーはきっとたるんだほっぺたをなんとかしてくれるに違いない、と思った。
ところがスチーマーにもピンからきりまであった。その中で特に人気のあるメーカーのものにしぼったが、その中にも3種類あった。仮にそれを松・竹・梅としよう。頭にきていた私は、「どうせなら一番高いやつを買ってやる」と思い、「松」を注文した。後で口コミを見てわかったのだが、「松」だけは蒸気の吹き出し口が2つあり、効果の差は歴然だということだった。やった!これにしてよかった。
というわけで、私はそれ以来スチーマ「松」を毎日のように使っている。今のような冬場は特に、温泉にいるみたいで気持ちいい。効果は結構あったと思う。他の化粧品にも気をつけ出したのでスチーマーだけの効果かはわからないが。
ありがとう、家族のみんな。君たちのおかげでまた若返ったよ。フン。