yumikookaasan

55歳で退職して自営業を始めた60代です。趣味は音楽と英語と刺繍。退職後クラシックバレエも始め、悪戦苦闘中。

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最近の記事

2023年11月6日  Coldplayな1日

とうとう1週間が過ぎてしまった。 先週の今頃、私は家族とともに羽田空港でお弁当を買っていた笑。東京に住む息子達と、彼らのマンションで取る昼食である。腹ごしらえして、夕方からの予定に備えるのだ。その日11月6日は待ちに待ったコールドプレイの来日公演の日であった。 私がコールドプレイを初めて知ったのは、今から遡ること23年前、当時スカパーで登録していたChannel Vを見ていた時だ。 ある日テレビから流れてきたのは美しいピアノの旋律と共に始まる曲、Troubleだった。私は彼

    • こんにちはとさようなら

      「100年後の今頃、この人らあみんなおらんがよねえ。」1月のある日、私はスーパーの駐車場で忙しく出入りする人たちを眺めていた。たった100年で目の前にいる人たちがほぼまるっきり入れ替わってしまうという、ごくごく当たり前のことに気付いてしまった。  私はもう40年近くも前に、アメリカ西部の小さな町にホームステイしたことがある。3週間という短い期間ではあったが、なにしろ初めての海外だったこともあり、どこまでも続くオレンジ畑や軒先にぶら下げた巣箱に蜜をなめにくるハチドリの様子など

      • オリンピックの新星

         私は毎日CNNのニュースを見ている。コマーシャルも多いのだが、ほとんどは通販のCMばかりで、CNNの視聴者とあまりつながらないような気がしていたし、同じ商品を大げさな声で何度も宣伝しているので、あまり見ないようにしていた。しかし最近オリンピックのコマーシャルも増えてきた。不安材料が山のようにあるとはいえ、競技開始まであと数ヶ月になったからなあ。  2〜3日前、ふとそのオリンピックのCMに目をやると、会場の紹介をする内容になっていた。1人の若者がいろいろな場所を回りながら競

        • 羽ぶとんの正しい敷き方

           私の使っている掛け布団は、いわゆる「羽ぶとん」というやつである。ふわふわしていて触り心地はいいが、布団としては、なんだか物足りない気がしていた。特に冬場はあったかい感じがしない。もっとこう、ずっしりと重たい布団の方が安心感もあるし、暖かいような気がする。  そんなことを話していたら、長男が私にスマホを見せてきた。そこには「正しい羽ぶとんの使い方」と書いてあった。  そのサイトによると、「最もダメな使い方」は、敷き布団→毛布→羽ぶとんの順で重ね、敷き布団と毛布の間に入って

          3月と別れ

           3月は別れの季節だ。昨日私の県で毎日放送する夕方の地方ニュースで「感じがいい人だな」といつも思っていたアナウンサーの男性が東京に転勤になると放送していた。昨日が最後の放送日であり、共に働いてきた同僚の女性は、泣いていた。弟か、あるいは息子を送り出す時のような気持ちになったのかもしれない。  私達地方に住んでいる者にとって、自分の子どもがたとえば都会の大学に進学したりすると、ほとんどの場合、その時点で子どもが私たち親のもとから巣立って行くことを意味する。「うち」は彼らにとっ

          3月と別れ

          マスクと陸上

           今日はお天気がよくてあったかかったので、歩いて買物に行った。  行きはとても気持ちよく快適な散歩だったが、帰りは荷物がある上、上り坂になっている。さらに、気温もだいぶ上がってきた。現在の気温は18度である。そして、マスク。これがくせものである。「う…くるじい…」どんどん息は荒くなり、家に帰り着くと同時にマスクをはずして「ぷわ〜〜っ!」と深呼吸をする。  「マスクがあるときついなあ」と思いながら、ふと息子達がまだ中学生で、陸上部に所属していた時のことを思い出した。陸上の強

          マスクと陸上

          スチーマーのすゝめ

           去年の私の誕生日に、私の家族(私を除き合計4名)は、「ひとことも」おめでとうの言葉を発しなかった。直接も言われてないし、メールも送られてこなかった。私の愛車だけが、エンジンをかけると "Happy Birthday!"とお祝いしてくれた(カーナビ用のモニタに出ていただけだが)。  頭にきた私は、「高い買物をしてやる。」とインターネットを検索した。すると、スチーマーなるものが現れた。  話は遡るが、私は「まあまあ」若く見られる方であった。年齢を聞かれた時にいつも正直に年を

          スチーマーのすゝめ

          大人のバレエ(その2)

          (「大人のバレエ」のつづきです)  私はお試しレッスンの後、同じ先生の教えていらっしゃる「初心者用大人のバレエ」のクラスに通い始めることにした。「初心者」という名前はついているが、クラスのほとんどはバレエ経験者である。そんなところにいきなり私が入って、ついていけるはずがない。  それでもよーく見ると、「いかにもバレリーナ」な動きをしている人と、ちょっとだけ私に近いような動きの人の、2種類の人間がいることに気がついた。まあ、後者は少数派であったけれども。それで少しホッとした

          大人のバレエ(その2)

          大人のバレエ

           私は定年よりちょっと前に退職した。理由のうちの1つは、「もう体力が続かない」と思ったことだ。それで退職後、体力増進を図ることにした。  まず最初に始めたのが、ヨガだった。自分はからだがやわらかいことには少々自信があった。それで、レッスン中にできない動作があると、悔しいので家で練習していた。その結果、練習しすぎて「重度の肉離れ(いきつけの医者談)」になった。2ヶ月ほど運動禁止と言われた。  次に、バレエをこころざすことにした。実はわたしは小さい時からずっと運動が嫌いだ。ど

          大人のバレエ

          泣きまね

           小学校1年生の時、5人くらいの女の子でいっしょに下校していた。高架下の道をのんびり歩いていた時、突然1人が「みんなで泣きまねごっこしよう!」と言いだした。  誰も疑問に思うこともなく、「じゃあ、やろうか」ということになった。私も特に乗り気ではなかったが、とりあえずやってみた。数秒後、私以外のみんなは「演技」をやめ、「◯◯ちゃん、ほんとに泣いとる!」と言って私の周りに集まってきた。私は驚いて顔を上げた。「あれ?泣いとらん…」  今覚えば、私はその時「未来の北島マヤ」であっ

          Here comes the sun.

           長男は、自分の生まれた年にたくさんの有名人がいるのがちょっとうれしいらしい。「どんな人がおるの?」と聞くと、たしかに、すごい。今人気のある俳優さんはみんなこの年に生まれたのでは?と思うくらいたくさんいる。  私はというと、うーん、思いつくのは80年代に一斉を風靡したアイドルだった彼女とか、いくつものバラエティ番組をかけもちしていたお笑いコンビの1人…くらいかな、と思っていた。しかし先週息子が調べてくれて、意外にたくさん有名な人がいるのがわかった。そのうちの1人が、Jon

          Here comes the sun.

          頭の中の整理棚

          一番下の息子の夢を見た。 朝気付くと、なんとお風呂のふたの上で寝ている。 「まあ、そんなとこで寝よったの〜?」と言うと寝ぼけ眼にゆっくりと起き上がって、眼をこすりながらトコトコこっちへ歩いてきた。 そこで目が覚めた。 20年以上も前の息子だった。それは実際にあったできごとではないけれど、そういうことをしそうな息子だった。たとえば4歳か5歳だったある日の夜中に突然ベランダから歌声が聞こえたことがあった。 「お〜ほしさーまー、き〜らきらーーーー♪」少し間を置いて、「あれ

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