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『20代の自分にあったら伝えたいコト(1)』可能性が沢山ありそうな年代でもあり、人生の分岐点に立ちすくむ苦しい年代

1990年、23歳で大学を卒業して、日系生命保険会社に一般職として入社しました。バブル経済の最後の年です。

就職活動した1989年は大卒の男性には「売り手市場」だったかもしれませんが、大卒の女性はなかなか厳しい就職活動でした。女性の大体の職は一般職で、大卒女子の求人は「売り手」ではありませんでした

当時女性の総合職の数は少なく、確か福武書店(現ベネッセ)が大卒女性の総合職を採用していた記憶があります。

その仕事は貴方がずっとやっていきたいコト?

私が選んだ一般職の仕事は、所謂事務職で、総合職営業男性の補助的な仕事でした。最初は「会計」→「総務」→「営業事務」と言った部署を移動しました。伝票整理したり、契約書を入力して、本社に送ったり、電話や対面で来客応対したり。。。

私の入社年から初めて大卒女子を数十年ぶりにこの職種に採用したようです。入社1年目は、「大卒のくせにこんなこともできないの!」とか、「こんなことに、そんなに時間がかかるの!」と、まぁ辛らつな言葉で指導されて、1日で会社を辞めようと思いました。

ちなみに、イギリスでこの様な辛らつなことを言うのは「アウト」です。イギリスだったら、恐らく言われた社員は、上司に報告したり、最悪の場合人事部に報告するでしょう。

一般職の女性には「お当番制(掃除と茶くみ)」があり、「始業時間より早く出社し、全社員(当時は50名ほど)の机を雑巾で拭き掃除し、全社員の個人のお湯のみにお茶を入れ配って回る」そんな仕事がありました。

新入女子がまず覚えることは「どの湯呑が誰の?」でした。50個もある湯呑の色や形状と社員の名前を覚えなければいけませんでした。

今から考えるとなんて無駄なことでしょうね。会社は能力の無駄使いをしていると思います。個々人(平社員であろうが、管理職や役員であろうが)が飲みたいものを飲みたい時に入れればいいことですよね

もし、今の自分が当時の私に会ったら、「その会社でキャリアアップ出来る機会はあるの?仕事の経験を積んで、ステップアップできる道があるの?」と問いかけます。

せっかく、自分の1日の半分以上を仕事に使っているんだから、その時間から得るものが給料だけでなく、職業人としてスキルを磨き、次のステップに活かせる経験がしたい

人生の経験も必要だけど、節約もして資金を貯めなさい!

入社2年目からボーナスが支給される規則で、バブル経済崩壊が入社2年目の1991年に始まり、その後リストラが進み、バブル経済の恩恵を受けることもなかったのですが、一応ボーナスは頂けたので有難かったです。(ちなみに、イギリスの大学職場ではボーナスはないです!交通費もないです!)

当時片道2時間かけて自宅から会社に通っていたので、実家に生活費を入れた後、残りの給料の大半を貯金しようと思えばできました。でも、若さゆえの消費欲求(おしゃれや洋服)や仕事後の外食や娯楽(映画)などの楽しみも必要でした。仕事のストレスも解消したかったし!これらの消費は、その年代で磨きたい「Social Skills社交性」の為の必要経費だと思っています。

と同時に、貯金をすることも大事だと思います。ある程度の蓄えがあれば、身動きがとりやすくなります。例えば、「会社を辞めて、XXに行きたい。XXしたい。」と思った時、給料がなくてもある程度までは生活できる状態にあると、思い切った決断がしやすくなります。

会社を辞めて次に行きたい!でもしばらく無職の状態が続くかもしれない」そんな状況の時、「毎月入ってくる給料がなくなる恐怖」で、なかなか決断に踏み切れないと思うのです。

未来は誰にも予測できない。怖がらないで自分を強く信じて突き進め!

25歳当時、テレビでアメリカ大学院でMBAを取得する日本人の方たちを知りました。彼らの外へ出ていく勇気や情熱にとても影響を受けました。

よし、私も英語圏の大学で勉強したい!」と言う夢(当時は夢です)が、私の心に湧いてきました。当時はインターネットもそこまで普及していなかったので、海外留学の情報集めは、県の国際センターやアメリカンセンターに足を運ぶ方法でした。

その夢をいつか実現できるように、大学卒業以来英語の勉強も開始しました。ここで、「いつか」が私の自信のなさが表れています。「海外留学」は「目標」ではなく単なる「夢」や「憧れ」に過ぎなかったのです。

だから、マジ度が低すぎて、仕事ではモヤモヤしていたけど、この思いは、行動に起こすまで強くはなかったのです。「できたらいいなぁ~」程度だったでしょう。甘かったですね。

夢に全力で突き進めなかったは別の要因(恐怖)があったのです。

当時の日本社会で感じていたコト

1.女性は結婚して家庭にはいる(当時26歳以降の女性をクリスマスケーキに例えられていました。失礼ですね!)
2.中途採用や転職の難しさ


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