庄司裕見子

ベンチャー経営誌で記事執筆、編集を経て現在はフリー記者。株式会社クロフィー・MediaBook( https://mediabook.jp)にて編集を担当。

庄司裕見子

ベンチャー経営誌で記事執筆、編集を経て現在はフリー記者。株式会社クロフィー・MediaBook( https://mediabook.jp)にて編集を担当。

最近の記事

第三章 手続き編⑤ 

一人暮らしの独身の弟が意識不明で入院した。その時、家族は何を、どんな順序で、どのように手続きしていけばいいのか。遠方に住む場合はどうすべきか。賃貸・駐車場解約、自動車売却、不用品処分、ライフライン解約などについて(家族が意識不明で入院した時しなければならないこと~倒れた弟は遠方で一人暮らし、独身、会社員~第8回) 第1回はこちら ◆入院が長期に渡りそうな時は 1.賃貸借家、駐車場の解約 数カ月に渡って入院が必要な場合など、解約が必要な場合は「賃貸借契契約書」を確認してす

    • 第三章 手続き編④(高額療養費)

      一人暮らしの独身の弟が意識不明で入院した。その時、家族は何を、どんな順序で、どのように手続きしていけばいいのか。遠方に住む場合はどうすべきか。高額の医療費を払ったときの高額療養費申請について。(家族が意識不明で入院した時しなければならないこと~倒れた弟は遠方で一人暮らし、独身、会社員~第7回) 第1回はこちら 9.高額の医療費を支払ったときは「高額療養費」を申請 自己負担限度額(以下の図を参照)を超えた医療費を支払った場合は、申請すると支払過ぎた分が払い戻される。高額療養

      • 第三章 手続き編③(傷病手当金)

        一人暮らしの独身の弟が意識不明で入院した。その時、家族は何を、どんな順序で、どのように手続きしていけばいいのか。遠方に住む場合はどうすべきか。療養を支える傷病手当金申請について。(家族が意識不明で入院した時しなければならないこと~倒れた弟は遠方で一人暮らし、独身、会社員~第6回) 第1回はこちら 7.傷病手当金の手続き  健康保険組合から支給 弟は現在、会社は休職中で無給だが、健康保険組合から「傷病手当金」の支給を受けている。 *無給休業4日目から最長で1年6カ月支給さ

        • 第三章 手続き編②(限度額適用認定、口座確認、生保手続き、会社挨拶、戸籍謄本)

          一人暮らしの独身の弟が意識不明で入院した。その時、家族は何を、どんな順序で、どのように手続きしていけばいいのか。遠方に住む場合はどうすべきか。(家族が意識不明で入院した時しなければならないこと~倒れた弟は遠方で一人暮らし、独身、会社員~第5回) 第1回はこちら 1.「限度額適用認定証」を申請~窓口で支払う医療費が安くなる とにかく大急ぎですべきなのが、加入している健康保険組合へ「限度額適用認定証」(住民税非課税の場合は「限度額適用・標準負担額減額認定証」)の申請だ。 た

          第三章 手続き編①

          一人暮らしの独身の弟が意識不明で入院した。その時、家族は何を、どんな順序で、どのように手続きしていけばいいのか。遠方に住む場合はどうすべきか。そんな時の手引き。(家族が意識不明で入院した時しなければならないこと~倒れた弟は遠方で一人暮らし、独身、会社員~第4回) 第1回はこちら ◆一人で抱え込まずとにかく相談 救急患者を受け入れている大きな病院にはソーシャルワーカーがいることが多く、遠慮せずに相談されたい。 私の場合は、ソーシャルワーカーから電話を頂いた。専門家に家庭事

          第三章 手続き編①

          第二章 入院費用はいくら

          一人暮らしの独身の弟が意識不明で入院した。その時、家族は何を、どんな順序で、どのように手続きしていけばいいのか。遠方に住む場合はどうすべきか。そんな時の手引き。(第3回) 第1回はこちら 家族にとって、容体の次に心配なのはお金の問題だ。 20代に入っていたはずの生命保険はがん保険にかけかえられており、保険会社に問い合わせたものの、当然使えなかった。貯金もほとんどない。果たして治療費を払えるのか、払い続けていかれるのか不安でたまらなかった。 病院の窓口で、支払額が安くなる

          第二章 入院費用はいくら

          第一章 優先順やることリスト

          一人暮らしの独身の弟が意識不明で入院した。その時、家族は何を、どんな順序で、どのように手続きしていけばいいのか。遠方に住む場合はどうすべきか。そんな時の手引き。(家族が意識不明で入院した時しなければならないこと~倒れた弟は遠方で一人暮らし、独身、会社員~ 第2回) 第1回はこちら この章は家族がしなければならない手続きを、優先順にリスト化している。優先順に一つずつ処理していかなければならない、というわけではない。むしろ、どれも出来るだけ早く処理した方がよいので、同時並行で進

          第一章 優先順やることリスト

          家族が意識不明で入院した時しなければならないこと~倒れた弟は遠方で一人暮らし、独身、会社員~

          それはある日突然に2021年11月8日23時過ぎ、突然、携帯電話が鳴った。救急病院の医師からで、弟が意識不明で自宅から搬送され、集中治療室にいるという。弟は49歳、独身、一人暮らしの会社員だ。子供もなく、父は既に他界し、母は認知症で特別養護老人ホームに入所しており、姉の私に連絡が来たのだ。 いくつかの処置について直ちに電話口で承諾が欲しいこと、明日には病院に来て入院手続き等をして欲しい、と落ち着いた口調で医師から告げられた。こんな時、「はい」以外の何が言えるだろう? 次の

          家族が意識不明で入院した時しなければならないこと~倒れた弟は遠方で一人暮らし、独身、会社員~

          自己紹介

          庄司裕見子(しょうじ・ゆみこ)と申します。ベンチャー経営誌の編集部で足掛け12年、記者、編集を経てフリーに。現在は経済だけでなく、様々な記事を執筆しています。 また、記者と企業を結ぶクラウドサービスを提供するクロフィーのメディアで編集を担当しています。 noteでの発信は、遠方に住む家族が意識不明で入院し、その手続きなどに四苦八苦した体験から、「情報もなく途方に暮れている方に、少しでも役に立つ情報が届けられれば」という思いで始めることにしました。 読んでいただけたら幸い