たった一言あるだけで、記憶も印象も変わります。
今の世の中、「また」って貴重です。
また会いたいなと思える人って、どんな人?
また行きたいと思える場所って、どんな場所?
また食べたいと思えるものって、どんな食べ物?
今自分の周りを見回してみると、おいしい食べ物は豊富にあるし、
行きたいところには行けるし。
お金さえあれば、いえいえお金がなくてもどうにかなる、本当に幸せな日本です。
コロナの今は、以前より人とリアルで会う事も少なくなりましたが、
それでも、SNSやオンラインでたくさんの人と毎日触れ合っています。
なんなら、今まで知り合う機会のなかったような人たちと、ネットを通じて近所の人のようにコミュニケションが取れますよね。
そんな世の中だから、私も含め、みんな少し欲求に鈍感になっているかも。
当たり前にできることが多すぎるから。
だから、「また会いたい」「また食べたい」「また行きたい」
って、すごく今の世の中貴重なこと。
\ 選ばれしもの / 笑
良い記憶は、感動とインパクト
「あのお店のあの料理、美味しかったな」と思い出すことはあっても、味そのものを思い出せる料理って、そうそうないですよね。
美味しかった、という記憶だけはあるけれど、それがどう良かったのか、が思い出せない。
でも、またお店の雰囲気が良くて感動したとか、スタッフがとても親切で嬉しかったとか、そういうインパクトがあると、鮮明に良い記憶としてずっと残っていきますよね。
人って、自分の感情が動くときにインパクトを感じるし、良い記憶として自分の中にずっと残っていくものだと思うのです。
100倍良くなった競馬場の思い出
ずっと私の心に残っていることがあります。
昨年初めて競馬場に行った時のこと。
競馬をすることが目的ではなく、ある調査で行ったのですが、
なにしろ初めての競馬場!
リアルに競馬を見るのも、馬券を買うのも初めて。
馬券の買い方が分からず手間取っていたら、隣で買っていたおじさんが親切に買い方を教えて下さったのも、良い思い出。
とにかく一日中競馬場で遊んだのですが、すごく楽しかった!
買い方も分かったし、夕方からは会社帰りの若い人たちもたくさんいたし、ファミリーで来てご飯食べていたり、すごく雰囲気も良かった。
それだけでも十分、また行きたい、また遊びたい!と思うのですが、ここで心から感動した出来事がありました。
このおかげで、私のこの初競馬経験が、100倍ぐらい良い思い出になったのです。
また行きたい、どころか、行くなら「大井競馬場オンリー」笑
それは、たった一言もらったからです。
たった一言が笑顔を生み、ファンをつくる
競馬場に行ったことがある方は知っていると思いますが、競馬場ってまるで大人のテーマパークみたいなところ。
フードコートもたくさんあるし、屋外では予想屋さんと言われる人たちを中心に、みんな新聞片手に群がっているし(大井競馬場だけなのかな?)、飽きない場所です。
私たちも、レースの合間に休憩をとろうと、コーヒーと何か食べ物(忘れたけど)を買いました。
その時、そのコーヒースタンドのお姉さんの一言にド肝を抜かれたというか。
私に渡してくれる時、
「美味しく召し上がれますように」
って、一言付けてくれたのです。
全く予想していなかった、この一言。
競馬場ですよ。予想しますか?
(ちょっと失礼💦)
お高いカフェでも言われない。こんな一言。
このたった一言をもらった私は、一気に競馬ファンならぬ、
”大井競馬場ファン”になったのです。
また行きたい!大井競馬場。
また会いたい!大井競馬場のお姉さん。
あの時、何も言われなくても、なんなら無表情で渡してくれても、
特に何も思わなかったかもしれない。
でも、たった一言の感動が、確実に私の一生の記憶となりました。
私にとって予想外の出来事だったからですよね。
相手の心を喜ばせる人になりたい
これは極端な例ですが、このギャップがファンを作る一つのきっかけかもしれませんね。
でもこんなギャップではなく、普段から”小さな喜び”を人に与えてあげられたらいいなと思います。
例えば「ありがとう」だけではなく「助かりました。ありがとう」とか「いつも感謝してます。ありがとう」とか。
たった一言つけ加えるだけで、相手の心は喜びますよね。
「また」会いたい人って、自分の心が喜ぶ人。
そんなふうに、相手の心に小さな喜びを与える人になりたいですね!