モロッコ旅⑫ 〜エルフードとメルズーガ〜
【前回の記事】
12月30日の夕方、フェズからイフラン、ミデルト、エルラシディアを超え、エルフードに到着した。
【アンモナイト屋さん】
ちょうど日が沈む頃、エルフードに到着した。目的は車を乗り換えることである。今まではハッサンが運転するワゴン車で移動してきたが、これからは砂漠地帯に入ため4wdの車を使うことになる。ドライバーも変更になるので、ハッサンとの再会は2日後の新年1月1日だ。
車を乗り換えるため駐車場に到着したが、ここはアンモナイトなどを売る化石屋さんのものであった。数台の観光バスやツアー会社の名が入った車がそこには止まっていた。昨日レストランでお見かけした方もいたりして、コースはだいたい皆んな同じなんだなとまた感じた。
・化石の説明を受ける
店に入るとすぐに店員さんが簡単な英語でアテンドをしてくれた。
「昔、ここは海だったんだ。」
すごーーーい!私たちのテンションは一気に上がってしまった。アンモナイトが絶滅したのは恐竜と同じ頃で、その時までの約3億500万年もの間、大繁殖した生物なんだそう。
こちらは植物の化石。たんぽぽか、もしくは雛菊のような形なのだが、この化石は私の身長と同じくらいで150センチ程ある。相当大きい。
お洒落な家具屋さんに行くと、一枚板のテーブル板(木製)が置いてあったりするが、そのアンモナイトの化石バージョンがあった。黒い泥岩にグレーのアンモナイト、クールで超かっこいいがのだが、これを買ったら幾らになるんだろう…。そして送料は?怖くて聞けない。
アンモナイト、魚、甲殻類、植物…店内には小さな飾り用や標本の様な化石が沢山あった。またモロッコ名物の砂漠のバラも置いてあった。
アンモナイトの化石はお皿とか箸置き、灰皿、小物入れなどに加工されているものもある。日本ではなかなか手に入らないクオリティのものもある。値札に書かれている値段は日本と同じくらいだが、交渉次第で1/2くらいに下がるのでお好きな方にはおすすめだ。
【余談・正直な話…】
(化石の値段について)
この記事は旅行に関しての物なので、鉱物に関しては深く書かないつもりでいたのだが、やっぱり少しだけ描くことにしたい。
この化石屋さん、正直な話をすると安くない!私たち夫婦は鉱物類が大好きで日本とヨーロッパの相場を大体知っている。(いつか本場の中国とタイに買い付けに行きたい!)
日本で鉱物はあまり良いものが取れないので、ミネラルショーや店舗で売られているもののほとんどが輸入したものになる。なので、日本で買うとどうしても割高になってしまう。あと、輸送に向かない物はなかなか入ってこないので、入手困難種もかなりある。大きかったり、重かったり、壊れやすかったり…
なので、日本の相場と比較するとモロッコのお土産屋さんも値段的に悪くないのだが、ヨーロッパやアメリカの相場と比較するとかなり高い!必ず半額程度まで交渉して購入して欲しい。値段を気をつけさえすれば良い買い物ができる。
私たちはアンモナイトは買わず、蛍光鉱物を少しだけ買ったが、良い買い物ができたし大変楽しかった。
では、メルズーガに向けて再出発しよう。ここからはあと3,40分だ。
(ブレブレだが、月と金星…笑)
【メルズーガ】
化石屋さんから4wdに乗り換えメルズーガへ向かう。はじめは舗装された道を走っていたが、途中から道をそれ砂漠を走った。
轍が出来ているので、それを頼りに走っているのだろう。遠くに点々と建物の光が見える。私たちはそのどれかに向かっていると思われる。
砂漠をドライブするという初めての体験に、車内で盛り上がっていると運転手さんはわざと急ハンドルを切り、後輪を滑らせたりしてくれた。窓の外には砂丘のシルエットがぼんやり見える。ついに来たか…と胸がいっぱいになり感動していたが、気付かれない様にはしゃいでしまった。
明日、明るくなるのが楽しみでならない。
めでたし、めでたし…
となるはずだったが!!
(ホテルではしゃぐおじさん。)
【次回予告・パリピがうるせー!!!】
次の記事に続きます。