【夏旅】4日目・8/11 〜カシスで山歩き〜
昨日はカヌーをレンタルして海側からカランク国立公園探索をしました。今日は山側から攻めたいと思います。
【カランク国立公園】
お宿からアスファルトの道を1.5キロ歩き、国立公園の入り口に到着。朝の9時くらいですが、すでに気温は30度を超えていると思います。ちなみに国立公園内はお店もトイレも一切ないので、お水と昼食は事前準備が必要です。
大自然が作り出した美しい地形にワクワクが止まりません。あまり人の手の入っていない景色に見えますが、実はこの場所はかつては自然破壊の危機があったそうです。
写真に人工的に削られたような崖の形が分かりますでしょうか?段々になっている所です。100年以上前のこと、ここは建築資材用の石切場だったそうです。そう言えば、カシスの旧市街の石畳はつやつやした白い石で出来ていました。欧州の中心的な都市にいくつか行っていますが、その中でもカシスの旧市街の石畳は特に綺麗でした。
カシスはとても小さな町です。それなのに?って違和感があるほど美しかった。この辺りは上質な大理石が産出されるんだなぁと合致したんですが、この事が原因であわやこの景色が無くなってしまうところでした。
やがて環境破壊を阻止すべく、この辺りは国立公園となり環境保護区となりました。そして今後は世界遺産に登録しようと動いているそうです。
・ハイキング
ではハイキングスタート!初めの頃は歩きやすい道が続いていて、しばらくするとヨットハーバーが見えてきました。
海の色がとても綺麗。
続いてPort Pinに到着しましたが、人が凄かったのでスルー。目的地はもう一つのビーチPort d'En-vauです。ここからおよそ1時間の道。
Port Pinを過ぎると自然道になってきて、足場が悪くなります。そして、ひたすら登り道…かんかん照りの中進んでいきます。時折、視界が開けて海が見えますが、その景色の素晴らしいこと。一気に元気が出るようです。
高台に出ると風も気持ちが良い。
そして最難関ポイント。崖みたいなところをビーチに向かって降りて行きます。かなり急ですが、自然そのままなので手すりはありません。
滑らないように気をつけて…
それにしても岩が白くて美しいです。そして、平坦な道に出ました。
ここは砕いた石が敷き詰められています。もうすぐビーチ、この辺りの景色も最高でした。
両側に切り立った崖!
・ビーチ到着
ビーチ到着。凄い人でした!
ここまで来るのに最短でも1キロくらいは歩く必要があるのに、こんなに沢山の人たちが…。さすがに人気スポットです。
今日もおにぎりを握ってきたのでこちらで昼食。疲れた体に味噌汁が染み入ります。1時間ほど休憩して来た道を帰りました。
この公園内は売店もトイレもありませんので、飲み水と万が一催した時の為のティッシュ、エチケット袋は必要です。
昨日、今日とカランク国立公園内を散策しましたが、実際に見れたのは公園のごくごく一部でした。例えば海側を全部回るのには船で観光するしかないんですが、船に乗れば沢山の生き物を見ることができるそうです。あとこんなニュースがありました。
地中海にもイルカや鯨が入ってくるんですね。いつか機会があったら、船をチャーターして遊覧してみたいです。
2日間をかけて海側と山側、両方のアプローチで探検しましたが、どちらのコースも甲乙付け難く良かったです。
・ラ シオタ
一旦お宿に戻り、夕方は車で移動。カランク公園のラ・シオタ側からサンセットを見に行きます。この日の日没時刻は19:50頃。カシスからラ・シオタまではルート・デ・クレットという有名な道があります。
複雑に盛り上がったこの地形をドライブする事ができます。15分ほど走ると岬の近くに大きな駐車場があります。
車を止めて岬の先に向かって数分歩くと崖の上に立つことができます。
ここからはカシスの奥に沈んでいく夕日を見ることができました。
海からのモヤに夕陽が滲んできました。なんと柔らかな色合い…
以上、カシス滞在の2日間でした。
では明日はエズという村に向かいます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?