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エジプト旅行記① 〜準備するもの〜

2018年の夏頃からでしょうか、様々なところで平成最後の〇〇というセリフが使われているように感じます。それは西暦2019年4月末で平成は終わり次の年号に変わるからで、つまり天皇が変わる事を意味しています。12月23日は天皇誕生日という祝日なので来年からは日付が変わるわけです。2018年までは年末の恒例であった天皇の誕生日に行われる会見を、最後の年の今回はテレビではなくネットニュースで見ました。私は2018年7月より海外で生活を始めたためです。何気なく見始めたものでしたが、あまりに素晴らしいお話に胸がつまりました。

天皇という立場からのご発言には、良い出来事も悪い出来事も読み込まれていました。大凡半世紀前からの、天皇がまだ皇太子であった頃からの時事を述べられ、日本がいかに激動の時代たったのかを思い起こさせました。また、国を治めるという事が一体どんな事なのか想像もつきませんが、平成が戦争の無い時代として終わろうとしている事に安堵しているという表現には、今の日本がいかに平和なのかと、先人の方々への感謝の念が生まれました。

というのも平成最後のお正月休みにはエジプトに行く予定だったので、11月頃からその準備として古代エジプトの歴史と中東周辺からヨーロッパ辺りの近代史の勉強をしていて、国や地域の統治者によって和平は左右されるという事をちょうど考えていたからでした。昭和59年(1984年)生まれの私がどれ程恵まれた場所を、時代を生きてきたのかをしみじみと実感できました。

敗戦国である日本が戦後半世紀程で先進国となった事実は、当時の大人たちが子の世代、孫の世代を想い築いてくれたものです。そうでなければ、今の日本の様に発展はしていないはずです。こう考えられる様になったのもエジプト旅行前の勉学と約10日間の旅を経験したからであり、この体験がなければ気がつかなかった事だと思います。

それではこれからエジプト旅行で感じた事や知ったを書いていこうと思います。天皇のお話から書き始めてしまって、プロローグが国家主義みたいになってしまいましたが、今後は古代エジプトの歴史や思想を中心に書いていきます。ナイル川を礎とした生活、宗教観、生死観、王位継承…などです。


そのお話をする前に、まずは旅の準備について書いていこうと思います。エジプトに持って行って重宝した物、持って来れば良かったと感じた物を記載します。着替えや石鹸、パスポート…等の基本的な物は省きますのでご理解下さい。


⓵砂漠の乾燥と砂対策

エジプトの殆どが砂漠地帯です。降水量はほとんどありません。その為乾燥が強く、砂埃がきついです。それに加えてカイロは排気ガスによる大気汚染が厳しく、到着後すぐに喉の調子が悪くなりました。マスクは必須です。のど飴が欲しかったのですが、現地では見つけられませんでした。なので、のど飴とうがい薬があると風邪予防になると思います。

砂漠地帯を歩く時はサングラスも欠かせません。目薬やストールもあると安心です。保湿対策として、クリームやリップも必要です。

⓶ボールペン

現地の方へのお土産として、ボールペンが大変喜ばれました。エジプトでは工場が少なく、工業製品は輸入に頼っています。なので、日本では当たり前に手に入る生活必需品が喜ばれたりしました。ノック式や三色ボールペンが人気です。

現地のエジプト人日本語ガイドさんに、日本のお土産は何が良いですか?と聞いたところ、日本の飴とチョコレートは最高、ワンドリップのコーヒーもまた飲みたいと言っていました。これは彼個人の意見なので参考になるかは分かりませんが、日本に来た事がある彼ならではの答えだなと思うので記載しておきます。

⓷ジップロック

袋型のジップロックです。旅行の際は持って行く方が多いと思いますが、エジプトは必須だと思います。サハラ砂漠の砂を持ち帰る為です。私は鉱物が好きなので、拾った石を持って帰る為にも役に立ちました。

⓸トイレットペーパー問題

私が泊まったホテルとナイル川クルーズの船にはトイレットペーパーがありました。が、観光地には無い場合が多いです。エジプトには有料トイレも多いのですが、その場合は入り口に人がいて3〜5ポンド(1ポンド=6円強程度)を渡すと紙を支給されトイレに通されます。しかし、出かける時はトイレットペーパーの携帯は必須です。私の場合は、ロールのままは持ち歩けないので一回分を切れ目毎に折りたたみ5セットほど、厚紙に挟んで常備していました。

トイレ自体は水洗ですが、紙は流さずに常設のゴミ箱に捨てます。

⓹ウルトラライトダウン

エジプト旅行のベストシーズンは10月から2月だと言われています。春にはハムシーン(砂埃)が起こり、夏は暑すぎるからです。カイロの1月頃の気温は昼間は15〜20度まで上がり、朝晩は5度まで下がります。東京で例えると11月後半くらいの感じです。

アスワンの方はカイロよりずっと暖かく、昼間は30度近い時もありました。ですが急に寒い日もあります。カイロより気温は不安定です。

もしトランクケースに余裕があるなら、日本の冬の服装もワンセットはあると良いと思います。

書いていて思い出しました。クルーズ船の客室には暖房機能が付いてなくて(クーラーはある)、冷え込む日にはウルトラライトダウンを着たまま寝ました。

⓺米ドル札

エジプトポンド以外にも米ドル札が使えます。観光地や個人店でも普通に使えます。むしろ、外貨が喜ばれました。ただレートがまちまちで、むしろ適当すぎる位で購入金額には注意が必要です。

1ドル札をチップとしても使うので多めに50枚ほど、その他の5ドル、10ドル、20ドル札を合計3万円分くらいと、100ドル札2枚を持参しました。

エジプトポンドはATMで手に入りますし、米ドル札が絶対に必要かと言われれば、無くても良いと思いますが、米ドル札は喜ばれるので持って行って良かったと思います。

⓻ショルダーバッグ

背面ではなく前で持てる物が必須です。貴重品は肌身離さずに守って下さい。ポケットにスマホを入れるのも厳禁です。日本ではついついやってしまう事ですか、気をつけてください。

観光客が行かない様な所に行った際に、携帯で写真や動画を撮っていて手から持ち去られる事もあるそうです。



まとめ

旅行中は大きなトラブルもなく、食あたりもせず、スリにも会わず過ごす事が出来ました。年末にギザでテロがあったとのニュースが日本でも流れたと思います。ガイドから報告を受けネットで調べたら、日本語のニュースがすでに上がったいたので詳細を知ることができました。私はテロ翌日にギザに行きましたが、全く変わった様子は無く普通に観光できました。

安全上の問題に関して危機感は人によって様々だと思いますが、エジプトに一度は行ってみたいと思っている方は多いと思います。私がそうでした。しっかり備えて、ある程度シュミレーションしさえすれば、今のところではありますが、何事もなく観光できて最高の思い出になると思いますので、私の記事がお役に立てればと思います。

いや言うても今行く必要が無いだろうと考える方も大勢いらっしゃると思います。そんな方々には、少しでも行った気分になってもらえたらと思います。早く中東情勢が平和になって、安全に現地の方も観光客も過ごせるようになると良いなと心から願います。


余談

今回のギザでのテロでは4名の方が命をおとされました。犯行声明は出ていないものの、シナイ半島で活動するイスラム原理主義者によるものだろうと言われています。

ガイドへ日本のニュースを通じて詳細をお伝えしました。日本のネットワークの方が情報が早く多かったので、出来るだけ分かりやすく解説したところ、エジプト国内の実情を教えてくれました。シナイ半島情勢についても今後、記事にしようと思います。




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