感覚の麻痺、オーナーシップと教育
2024年6月8日~10日にかけて「居場所づくりは地域づくり」(むすびえ&ETIC主催の7回連続講座 https://note.com/etic_social/n/n6053e67edfdf )の登壇者が秋田に集まって現地の実践を見ながら議論をするという場に参加しています。
1つ前の記事では、初日の最初に立ち寄ったBABAMEBASEでの自己紹介の説明(ものの数分だけの話)だけでおわってしまったので、続きを書きます。
BABAMEBASEは廃校になった小学校を活用した地域活性化支援センターですが、ホームページにあるように「挑戦の共創拠点」というのがぴったりの場です。
感覚が麻痺してくる
この場がオープンしてから様々な企業がこのBABAMEBASEに出入りしているだけでなく、街中に新しい無料の遊び場・フリースクール的な場・共同住まい・店舗・おじいちゃんたちのたまり場などなど老若男女問わず生まれています。温泉が閉じそうになったら地元有志でそれを存続させようとお金を出し合って運営を有志でつないで今も毎日営業をしている(そして今私はそこからこの記事を書いています)。
最初に挑戦する人たちは、エイヤ!とエネルギーはいるけれども、あまりにもそういう小さな挑戦する人たちが増えてくると周りが驚かなくなって「また何かあるのね」「また何かやるのね」となる。実験とカオスの量が多すぎると、街の人たちも挑戦していて当たり前的な感じに「感覚が麻痺してくる」ですね。「あなたたちがきてから、出る杭が打たれなくなった」と地元の方に言われたという話をBABAMEBASE館長の柳澤龍さんがいっていましたが、それって本当にすごい!って思いました。
住民のオーナーシップ
BABAMEBASEの見学でまわると、最初の廊下でとっても感じのいい女性の方がぴょこっとでてきました。東大大学院の特別研究員(日本学術振興会RPD)でレジリエンス・サステイナビリティ・ウェルビーイングの3領域を横断しながら研究をしている高橋京子さんです。
教育留学を経て、この五城目が楽しくこどもも「ここが楽しい!」となり引っ越してきたとのこと。いろんな人が助けてくれる。自由に子育てができるというお話をされていました。
この京子さんがnoteをやっているのですが、とても面白いです。複雑化している社会に対して分断した街づくりの制度体制では対応しきれなくなってきている。既に整備された都市・まちはそれぞれの魅力がある中でどうそれを人口にあわせて縮小していくかは、トップダウンではなくて暮らしている人たちが「まちをどのように持続させたいか」を考え、関与し、今度は行政が「参加する」立場になっているような流れができ始めているという指摘をされています。まちづくりのオーナーシップがどれだけ住民側にあるか。より良くしようという活動が活発になれるか。そんなことを書いてらっしゃいました。
以下、引用。
0-100歳の学び場
また、京子さんは教育についても同じ記事で書いてらっしゃいます。
教育の捉え方はこの街ではとても広いと感じました。
BABAMEBASEを歩いているとこんなパンフレットがありました。
学びを0-100歳でとらえて、街中で学べるようにいろんな人や事業をつなぎあわせて再編集しているんですね。そのコンテンツの面白さ深さに感動します。
是非こちらのページ見てみてください!
そしてまたもや、初日の1か所目で2記事目が終わってしまいました。このレポートはたして終わるのだろうか・・・