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【ボストン研修番外編:小学校見学について】
DEI「Diversity(ダイバーシティ、多様性)」「Equity(エクイティ、公平性)」「Inclusion(インクルージョン、包括性) )の講演を聞くことができ、また、Lexingtonという町の小学校に見学にいくことができました。
今回は小学校のレポートをします。16時過ぎまでいたのですが、16時には校長先生副校長先生もほぼ全先生もいませんでした。私の為に最後まで案内をしてくれていた日本人の先生(ELL(英語学習者教育)担当)と学校内をまわりましたが、本当に静か・・・驚きました。話には聞いていたのですが、特別支援教育担当(しかも細分化されていて、自閉症担当・言語聴覚士・算数担当・言語担当・・・・)や英語学習者教育担当の数にびっくり。学校のあちこちにクールダウンのための部屋やコーナーがあり、各教室にもこもれるスペースもあり、教室と廊下の間に小さなオープンスペースがあり、音に敏感だったり集中ができないときには自分にあった環境を選べるようになっていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1666703278270-ZsGKp6LwHU.jpg?width=1200)
◆小学校の基本情報
学校名:マリア・ヘイスティングス小学校(公立学校)
町:マサチューセッツ州レキシントン、大きな郊外です
生徒数:600人程
学年:幼稚園から5年生まで
学力:「数学は83%の生徒が、リーディングは81%の生徒が、それぞれ上級レベル以上のスコアを獲得しています。」と発表されています。
多様性:有色人種割合は64%、女子47%男子53%、
生徒教師規律:生徒と教師の比率は11:1
フルタイムの教師:49名、フルタイムのスクールカウンセラーは1名です(フルタイムではないスクールカウンセラーを含めると3人ほどいました)
学校の様子:2020年に今の場所へ移転。学校内は撮影禁止でしたが、Youtubeが公開されています。内部がとてもよくわかりますのでご関心がある方は是非見てください。
・15:45にはほとんどの先生が帰宅の準備。
・校長先生は14時頃に会いましたが、「今から娘がちょっと体調悪いって言うので帰ります。今日は私の番なんだー。では!」と14時過ぎに帰っていきました。副校長先生はこちらの動画にもいる女性の先生。とっても若くてびっくり!超フレンドリーでした。
・休み時間の先生が10人ほどいる。食べている間こどもたちを見ていたり、テストの間トイレにでたときにお互いに答えを教え合わないように人数制限をしているのだが、そのときに外で見てくれていたり、授業準備を手伝ってくれている。
・先生のご飯部屋というのが各階にあり、お昼をそこで食べていたりする。
・障害児は各クラスに5-6人はいる。
・取り出し授業をその子に合わせて(言語・数学・自閉症特別クラス・等を実践している)
・見学をしているとカウンセラーと話している生徒や保護者も授業中に3人ほどみました。
・何か子どもが問題を抱えていると知ったら、すぐにカウンセラーが出動。
・子どもが通いたくないという場合は、その子が何故通いたくないのかその環境整備をすぐに考える。基本は学校にきてもらえるような環境整備だけれどもどうしても自宅でないといけない事情がある場合は、自宅で教える等ホームスクーリングの環境を整える。
・保護者の意向で学校に通わせないということが親のネグレクトとみなされて、その場合はソーシャルワーカーが自宅を訪問することがある。
・障害児の多くは、大学にいく(CommunityCollege2年制も含めて)。
・自分の感情はどういう感情か、その感情を落ち着かせるためにやその感情を表現するために必要なツールを教室で教える。
・実際にELLの授業参観をさせてもらったのですが、小学1年生でも飽きないように動画や学びのテーマ(言語だけでなく、音の仕組み等の学びをかけあわせて)をもって教えていました。その授業構成にびっくりしました。
他にもたくさんたくさんあるのですが今回は一旦ここまでで!