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【ボストン研修17日目:ボストンの家族司法センター (FJC)】

ボストン研修17日目。残すところあと3日となりました。
この日はFamilyJuticeCenterでの研修。
DV、性的暴行、人身売買、等様々な被害者を包括的に支援するセンターです。多くの州ではNPO等が運営をしているそうですが、ここでは、行政(保健所)が運営をしています。

玄関



特徴的なのは、ケア・医療・警察・司法が一体となってそれを保健所が全体をとりまとめているということ。

時には、警察の犯罪をなくしたい・「悪い奴を捕まえたい(という表現をしていました)」というミッションに対して、被害者がどのようにありたいかということを最大限尊重するという福祉側のミッションと対立することもあるとのこと。それらの共通言語をつくり話し合いの機会をもうけたり、警察にはトラウマインフォームドケアの研修をしたりとしていることが印象的でした。

また、話合いと研修だけでなく、ワンストップで話せるということを何度もお話をしていました。被害者が何度も同じ話を説明を複数の人にしなければいけないのは本人を苦しめることにつながります。そういうことが起きないように、このトラウマケアのスペシャリストたちがどの分野にもいるようにしつつ連携をとるというありようが素晴らしいものでした。

いろんなケースを聞いたり、こどもたちから被害のことを聞く部屋や医療に関する部屋などを見学させてもらいました。言葉を失うことばかりでしたが、そこにプロとして向き合う人たちの言葉一つ一つがとても重く感じました。

それだけでなく、これらの機関だけではどうにもならないので、コミュニティへの啓発をとても力をいれていました。気づける人やその後決して過去にはならない一人一人の被害者に寄り添う人たちを増やすことがとても重要と立ち話でお話をしてくれた担当者がいました。

どんなことも最初からあったわけではない。予算もあったわけではない。でも、小さな一歩から。専門性と地域の連携。いろんなキーワードがささりました。


午後は、翌日のピッチプレゼンに向けての最終準備へ。CICBostonにて発表をします!