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【ボストン研修レポート④】寄付が集まりにくい「不法移民への支援」から学ぶ

10月8日は、金曜日!5日目、、、、よく1週間生き延びたーという感覚です。なんと夕方5時に帰ってきてその後、倒れこむように寝てしまいました。

この5日目はフィッシュファミリー財団の創設者のフィッシュ・厚子さんによる1週間の振り返り研修。リーダーシップについての、1週間の学びを報告し、みんなで学びを共有しました。この時間が大変ありがたいです。いつも研修をつくる側ですが、改めてこの「振り返り」と「共有」を定期的に組み合わせないと学びがどんどんと頭と心から溢れてしまうことを実感しました。
今回は他の6人の起業家と一緒にボストン4週間を過ごしていますが、一人一人が持ち帰る学びも異なります、抱えている課題もやりたいと思っていることも違うため当たり前ですが、同じ話を聞いてもここまで異なるものが持ち帰れるこのJWLIプログラム設計そのものにも学びがあります。

この学びの時間を振り返ると、

・何を何のためにどのように、という要素が大事であること
・どんなことも短く、シンプルに。
・そして自信をもって、大きく描くこと。大きく描いて半分が実現するということもある。最初から小さく描くとその半分にしかならない。

ということがポイントでした。

寄付が集まりにくい分野への支援


内容と関係ないですが特大かぼちゃが道に並んでいます(10月なので)


そしてその後はJenniferSegelさんとVictoriaGarciaさんという不法移民を支えている団体支援や若い移民世代への奨学金制度設計をしているという二人にたっぷりとその支援設計について教えてもらいました。「大きなインパクトがある団体への支援」は大きな注目が集まるので多くの寄付も集まりますが、不法移民を草の根で支えている活動は状況が複雑なためそしてとても規模も小さい活動のためなかなか継続寄付が集まりにくいのです。そうした活動への支援の意味意義を説明してもらいました。

そもそも不法移民を取り巻く状況


不法移民=undocumented immigrantsは、まさにundocumented(書類がない)という風に形容されるように、いろんなことが保障されていません。アメリカは移民の数では世界一、その1/4は不法移民と言われているそうです。数にすると全米で1100万人程と言われています。多くは住んでいる国での差別や暴力等厳しい状況から逃れるために移民としてアメリカにきて、言語も文化も違うところで生活をしています。いろんなレストランやタクシー会社はそうした移民を劣悪な労働環境で雇い、言うことを聞かないと警察に通報するぞと脅しながら働かせるため、”they feel powerless"(無力感を感じる)生活を強いられています。でも他に生活のしようがないため、その無力のまま日々を過ごし、医療にもつながれず警察も信じられずという人への不信感で溢れています。

そうした「人を信じる」ということができず、自分の国でも夢をみてきた国でも「傷つき」を日々感じている生活にいる人への支援をすることは、支援を受け取るということに「信頼」が必要なため困難を極めるそうです。でも、同じ国から逃れてきた人の中から支え合いが生まれ、その中でリーダーが生まれ、その信頼できるリーダーをありとあらゆるネットワークから見つけて、支援をする。ということをしているそうです。

私立の財団は政府からの補助金に頼っていないため支援をすることはできるけれども多くの財団は補助金も得ているためこうした不法移民への支援はなかなかしたくない心理が働く。こうした状況からも、支援は更に届きにくく、社会としても不安な人たちをたくさん抱える状況になります。

「大変な状況にある人、支援がとどいていない人は誰か」
「その人たちは何を最も必要としているのか」それを知っているのは草の根の活動をしているコミュニティの団体。そこへの支援をしっかりすることが何よりの大事なこととお話をされていて、感動・・・本当にそういう目で見て支えてくれる人が増えたら日本も多くの隠れた課題を草の根で支えている山ほどの団体がより力を発揮できるだろうなと思いました。

奨学金の仕組み

奨学金の仕組みについても勉強をしましたが、驚いたのが、学校を出た後の仕事につくための支援が充実していることです。その中にその人を支えるネットワークの紹介とボランティアをすることというプログラムがありました。ボランティアは何故ここに組み込まれているのか?と聞いたら、ボランティアを通してたくさんのスキルを身に着けることができる。その一つ一つが、仕事に有利になるということでした。(履歴書に書けること、書けるスキルと経験が多いほうがよい)


雑談(PTAについて)

ここからは雑談パートですが、この日にシングルマザーでADHDの子どもを学校に通わせている方に会いました。いろんなタイプの学校があるのでどれが最も自分の子に合うかなと見て、どの教室にも先生と支援の先生がいる学校を選んだと話していました。PTAがどの学校も盛んで、多くのサポートをそこから得られていると話していました。PTAは日本は多くの場合はくじ引きで決まるんですよと話したら、椅子からずり落ちそうなくらい驚かれて、なんで!?なんでそうなるの?もったいない!なんで!?と話をされていました。
実際にどんなことをしているのか?と聞いたらいろんなイベントを企画するし、そのためのファンドレイジングイベントもたくさん企画するし、そういった人たちのコミュニティがすごく支えになる。ちなみに、PTAの会議は大体夜8時から。最近はズームでやってるわよー。こどもたちが寝てからね。と。そして息子を迎えにいかないと!と急ぎ家に帰ってきました。


バーガーを注文するとこのサイズ・・・1人で食べられない。。。

お知らせ)こまちぷらすが、12月1日に新しくカフェをオープンします!横浜市戸塚区に、戸塚駅という駅があるのですが、その駅から徒歩9分(早歩きだともう少し早い)のところに「こよりどうカフェ」というカフェを善了寺という400年の歴史があるお寺の一角でひらきます。そのためのクラファンを開始しました。たくさんの方にとっての小さなヨリドコロをつくりたいと思っています。是非私たちのチャレンジを応援してください!
(10月8日~11月30日まで:10月9日時点で15人の方から99069円のご支援をいただきました。本当にありがとうございます。)

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