2023→2024年
あけましておめでとうございます。
年末から三が日親族と次々と会い、スマホPCから可能な限り離れてとにかくゆっくり話して話して話して過ごしました。
また、娘がデンマーク留学から帰ってきたばかりということもあり、「個性がどんどん引き出される環境とはどんな環境なのか」「対話がどんんどんうまれる場はどんな場か」「一人一人が自分と他人の存在を大切にできる教育や言葉がけはどんなものなのか」年末年始含めてたくさん話をきいて考えさせられました。
「人と比べない」「自分にとっての幸せな時間の作り方を、一人一人がそれぞれよく知っている」「〇〇人という風に人を見なくなった(同じティーネージャー同士世界各国いろんな国の人と寮で毎日生活したけどどの国出身でも結構悩みは一緒だし、逆に国が一緒でも性格行動は全然違う個人)」という言葉が印象に残っています。
2024年私自身もたくさんのことを学び吸収して社会に恩返しできるよう
しっかりスポンジの穴をあけるような感覚で年末年始休息時間をとりました。
◆能登半島地震
年始の地震でご自身ご家族ご親族の方被災された方もいらっしゃると思います。こまちぷらすの理事で株式会社ぐるんとびー/NPO法人ぐるんとびーの菅原さんが医療・介護スタッフとともに、在宅医療ケアチーム/キャンナスのサポートで既に輪島入りしました。様々な寄付の受付がありますが、信頼している理事の動きに賛同し寄付をしました。よろしければ是非こちら見てください。
■ぐるんとびーの寄付受付フォームはこちら↓
◆2023年→2024年
・居場所をとりまく環境変化
昨年はスタッフが次々と新たな企画立ち上げ、メニュー開発、連携事業を
立ち上げてくれました。働いている方向けの企業での研修、人事等に関わるかた向けの研修等も社労士の方と連携をして実施し、働きながら子育てする人にとっての孤立を防ぐにはということもいろんな角度から挑戦しました。terabaruという夜の事業(金曜日夜のみ)もはじめて自主事業として開始、戸塚にいらっしゃるたくさんの方にご協力いただきました。
共働き率も上昇、少子化も進み、日中地域にいる子育て中の人の環境も大きく変わってきていて、逆に在宅ワークも広がっている・・・このベッドタウンでの「居場所」づくりは大きな転換期を迎えつつあります。変わらないことと、変えていくことを常に見極める必要がありその「正解」は誰もわかりません。一つ一つ動きながら微調整&微調整しつつこまちぷらすは考えていきます。
同時に居場所を立ち上げたいという方からのご相談が年々加速しています。
1.場を持たない活動から「場を持つ」というフェーズに踏み切る
2.家から出ず買い物・商売・働く・つながるができ「個」を中心とした社会になった。たからこそ自分がそこにいる必然を感じたり何かから抜け出すきっかけがある「場」をつくりたい
3.自分にとっても誰かにとっても安堵できる関係性が見つかるようなことをしたい
これ以外にもたくさん背景がありますが、生きていることについていろんな人がそれぞれ考えたコロナ禍の数年を経て、居場所に対する関心やつくりたいという気持ちは一層高まった実感があります。
「居場所」という言葉が広がることでイメージとして捉えられやすくなったことで、自分の抱えている課題が「場」によって解決する気がするといったことが広まり、「場」で解決するわけではないことすらも「場」にあてはめようとする傾向も強まっているような気もします。
誰かが誰かをジャッジするような関係性ではなく、自分と向き合いながら
「本当に欲しいのは、創りたいのは場なのか?」ということから考えたり他の人の向き合い方や向かい方からヒントを得るような関係性をつくっていきたいなと思います。
・2店舗目としてオープンしたこよりどうカフェ
新しいこよりどうカフェが2022年末にオープンし、ワークシェアしながらの新店舗開店のこの1年は特に最初の数か月はみんな記憶がないほど大変だったと思います。話あう時間の確保が常に足りず、でも決めないといけないことに溢れている。ワークシェアは決めるための共通言語づくりや関係性づくりが、少ない人数でフルタイムで動くチームの5倍くらいのエネルギーが必要で情報の共有一つとっても課題はたくさんです。それでも今日明日明後日と場は開いていかないと「補助金」「助成金」で運営している場ではないためすぐに立ち行かなくなってしまいます。
人が全員かぶる時間がない、みんなで全議題を全部議論して決めることはできない、誰がどこまでどう決める範囲を設定するのか等、決め方の決め方から決めないといけない。開発から日々の在庫管理からチラシづくり、イベントづくりやメニューづくり、広報に、、、という目の前のことをただただ実施するだけでも大変ですが、この場は「何の為にあるのか」ということを見失わずに続けることは初期は特に難しいです。こまちカフェのやり方をそのままもってくればいいという話ではない、その何が共通していて何がこの店舗のメンバーならではなのか、という2店舗目ならではの新たな考えることがたくさんあったと思います。
今回は、この一番難しい時期をみんなが支え合って踏ん張って続けてくれました。いろんな人が関わって、多様な人が「共につくる」ことに価値をおいて子どもを育てることはいろんな人でやっていけるんだと思えるような場づくり、一人一人の力を「紙縒る」ように場をつくっていくその理想と現実のギャップの間を行き来し悩み悩み考え続けてくれたスタッフとこまちパートナーさんがいてくれて、本当に素晴らしかったです。悩み続けるのはとっても難しいことです。地面が固まってきたかなと思えるまでは、少なくとも2年はかかるものだと腹をくくっていますが、その地固めができると多くの人の出番と対話に溢れ、いろんな人にとっての心地よい関わりが生まれる場により一層なっていくと思っています。その日々の迷い含めて応援していただけたら幸いです。1月16日(火)〜1月27日(土)の期間中THANKS ANNIVERSARYを開催いたします。是非いらしてください。
詳細はこちら
※ご案内※こまちぷらす居場所づくりについて記載をした書籍が2023年11月発行されました。「ふつう」の子育てがしんどい(晃洋書房 石田光規編著 こまちぷらすの居場所づくりについては森が第三章執筆)
・趣味/持ち味/才能からどんどんスピンオフしていく企画
こまちカフェもウェルカムベビープロジェクトも、情報部門も多様性部門も
商店会の事務局チームも、イベントスペース雑貨販売部門も、提言啓発チームも、事務局部門も、約50人近くなったスタッフ全員が一人一人が持ち味をすごく発揮した一年でした。予定していたことができなくなったり、大きなプロジェクトを断念したり、ということもありました。たくさんのこまちパートナーの方が一緒に日々をつくってくれて寄付者の方が継続ご寄付を通して支えてくださった結果、事業を継続することができ、常に挑戦できました。ありがとうございます。
・皆さんからのご寄付を原資に岡山からスタートした全国でのカフェ型居場所立ち上げ環境整備/応援団づくり
最後に、カフェ型居場所立ち上げしやすい全国での環境づくりを今年いよいよ開始できました。2023年夏にはクラファンでたくさんの方にご支援いただき年末にはいよいよ岡山でスタートきることができました。厳しい環境下でこれを形にできたのは、皆さんの応援と夢をたくさん託してくださったおかげです。お一人お一人に感謝申し上げますとともに、しっかりと実現していきたいと思います。
2024年も学び合いの場と挑戦環境づくり、支える応援団づくりをカフェ型の「居場所」を軸に各地で情報や人をつなげていきます。ご協力くださっている現地の事業連携してくださっている団体の皆さん研究者のみなさまにも心から感謝いたします。
関連報告書:https://comachiplus.org/wp2/wp/wp-content/uploads/komachi_ss.pdf
安心できる日常から
昨年はザルツブルググローバルセミナーのフェローに選ばれ1週間オーストリアにてインドの方々と「テクノロジーと社会課題」の両側面を議論する機会をいただきました。ChatGPT使いながら仕事する日も増えてきましたが、何をもって人は「安心」「納得」を得られるのかについては最後は人は欠かせないと思っています。
イスラエルパレスチナから入ってくる日々の悲しいニュースが中東全体に広がりつつあること、アメリカ台湾ロシア・・・世界各地で今年行われる選挙で起きる緊張が高まりつつあること、何が起きるか正直本当に分からない2024年ですし、日本でも不安が広がることがいろいろとあると思います。
だからこそ、変わらぬ日常をカフェや各事業でつくり、誰かの笑顔をみたり、あたたかい飲み物を飲んでほっとして今日を安心して生きるような時間を2024年もつくれたらと思います。子どもたちが安心して育ち、その子どもを育てることを社会全体で支えられるように、今年もこまちぷらすなりにチャレンジしていきます。「子育てを、まちでプラスに」。今年も一年、どうぞよろしくお願いします。
※是非マンスリー寄付でこまちぷらすの活動を後押ししてください!