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修学院離宮の続き
それから中離宮へ向かいました。
この中離宮の違い棚は桂離宮、醍醐寺と並び日本三大名棚の一つだそうです。特徴的な美しい違い棚です。右に描かれている鯉はとても元気で夜な夜な出かけていたと言われていて、後から金の網の絵を描き足されたそうですが、この金の網を破ってまで出かけたというお話をしてくださいました。金の網は破れて見えます。質素な中に落ち着いた感じのお部屋でした。
隣のお部屋には大和の桜が描かれていました。この辺りには大和の絵のものが多くありました。
ここの模様は投網の模様だそうで網干という模様の欄干です。この下のお部屋にも大和の絵が。この部屋でゴマギも焚かれたそうで、部屋がすすでくすんでいます。
次は上離宮。下、中、上とそれぞれが独立していてお互いから見えないようになっているのが特徴的です。ここは一番高い場所になっていて、市内がよく見え、また下の浴龍池がとても美しいです。谷川をせき止めて出来た回遊式庭園となっています。
この建物の足元の敷石に、鞍馬の赤石と鴨川の黒石が使われています。
建物から下りていくと美しい池に石の橋が架かっています。ここには3つの橋がかけられていて、最初が石、次が木、次が土と趣きを変えて作られています。今年は厳しい暑さでいつもはないヒシが沢山、池の面をおおってしまっているそうです。取っているけど追いつかないとおっしゃっていました。
この木の橋を渡ると中島に窮邃亭(きゅうすいてい)があります。
窓のところの長い木の板は、肘をつくために作られたそうです。こんな池の景色が望めます。
次は土の橋。橋の木の留め具の所にも菊の御紋が入っています。
ここにはダイアナ妃も訪れられたらしく、今の天皇陛下が皇太子さまの時に案内されたそうです。ヒールをはいて歩かれたと思うとちょっぴり大変だっただろうなと思います。この時代までもとても大切にこの地域の方々を含めて守られてきた場所なんだなあと改めて思いました。とても質素堅実な感じの自然を大事に取り入れられた場所なんだなと思いました。日頃中々見れないところがかなって見ることが出来ました。京都にもこんな場所があるのだなと、機会があればぜひ行かれてみてください。今日もいい一日を。9/3