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風呂敷
売店で風呂敷を置いています。
京都ではまだまだ日常的に使う便利な物。
便利さを知ったら使う人が多いと思うけれど、まだまだ知らない人が多いように感じています。
一枚の布には日本人の美意識も詰まっていて、鞄より軽く包むものに合わせて自由に形を変えるところが魅力と思っています。
広げたときの美しさはもちろん、包んだときの非対称の美しさや、平面と立体とを同時にとらえる視点があるのも日本特有の感性だという人もあります。
四角形の布を包み布として使う文化を持つ国は日本以外にも多くあり、韓国のポジャギや、中国のバオフ、またチベットや、南米のチリでも同じような包み布の文化は存在しています。それらはその国の気候や風土に、また民族の美意識によって素材、色、柄にそれぞれ違いが見られ、四季折々の豊かな自然に恵まれ独自の感性を育んできた日本では日常の道具にも、日本人独特の美意識や繊細な心配りが感じられるのは興味深いことです。見直して使ってみるのもいいのでは?今日もいい一日を。1/16