法金剛院
二十四節気とは太陽の日長変化、地球に届く太陽の光量に関わる暦です。春夏秋冬を6つに分けることで、1年を二十四に等分し、それぞれの季節に相応しい名がつけられています。季節の訪れを一歩先んじて察知することができ、農耕作業をすすめるためには今も欠かすことのできない暦です。今は小暑(本格的に暑くなり出す)という節季にあたります。
七十二候とは、さらにその二十四節気の各一気(約15日)を約5日ごとに初候、二候、三候と3等分し、1年を七十二に分けたものをいいます。今は(
7/12~16頃) 蓮始華(はすはじめてはなさく)という候で ハスの花が咲き始めるという意味からきています
先日三室戸寺に伺った時にも紹介していたのですが、私の蓮好きは自分が思っていた以上で、今まさにその時期と知ったからにはどうしても見に行きたく、蓮寺として有名な法金剛院にお伺いしました。
行くまで知らなかったのですが今予約制となっていて、門前の紙を見て当日枠の空きを確認し、入ることが出来ました。危なかった、入れてほっとしました。行かれる方は事前の予約が必要なのでご注意ください。マスク着用が必要でもちろん検温もされて中に入りました。午前中7時半から12時までで、8月2日まで見に行くことが出来ます。
沢山の鉢が置いてあり、池と鉢の両方で、蓮だらけといった印象さえ持つくらいでした。
中でも一番楽しく思ったのが蓮の葉。以前から水をはじくことも知っていたのですが、間近に葉があったので傘の水を葉の上に落とすと水が丸くなって弾いてそれは面白くて、何度も遊んでしまいました。
これはロータス効果と言われていて、ロータス効果は、材料工学において、ハス科の植物に見られる自浄性を指す用語。ハス効果とも。 蓮は泥の多い池や沼を好みますが、その葉や花はきれいな状態を保つのでヒンドゥー教では蓮華は純粋さや善性の象徴とされ、中国や日本では「蓮は泥より出でて泥に染まらず」と言い習わしてきました。昔から何かとよくこの話をどこかしらで聞き、素敵だなと思ってきました。
ロータス効果を使って最近はヨーグルトのフタに、ハスの葉が水をはじく撥水構造が利用されているそうですが、高校生がこの構造をLED信号機に応用すれば、信号機に雪がつかなくなるかもと思いつき、この発想は京都大学の目にとまり、実用化に向けて共同開発されることになったそうです。
ハスの葉が水をはじく構造がヨーグルトのフタへ、さらにそれがLED信号機へ応用されるなんて!! 思いつく人もすごいけど自然ってすごいのだなあと思います。
だいぶ脱線してしまいましたが、蓮に囲まれて本当に素晴らしいお寺。
蓮の実の乾燥した物が一個50円で売っていたので買って帰りました。育てたことがないのでどうなるかわからないですが、来年咲かせようと種を植えてみようと計画しています。美しい大輪の蓮、ぜひお時間ある方は見に行かれてください。とにかく
傘の代わりにしたいくらいの大きな葉でした。思わず雨ふりくまの子の歌を思い出しました。7/16
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