よろしおあがりやす
子供の頃不思議に思った京都弁があるのですが、ふと思い出した「よろしおあがりやす」の言葉。どうしてご飯を食べる前ではなくて、食べ終わった時に言うのかなと不思議に思っていました。子供の頃には「おいしく食べてね」みたいな意味にとらえていて、食べ終わってからそんなこと言われてももう食べ終わったしみたいな気持ちで、よくわからないでいました。そう思いつつ、ごちそうさまといった言葉に必ず返される言葉が、ちょっと嬉しくもありました。
今はご飯を食べ終わってもこんな言葉を使う人は周りにはいなくなってしまいましたが、「粗末なものしか出しておりませんのによくお召し上がりくださいました」というような感謝の意味の言葉だということが今わかります。大事に育ててもらったんだなあと思ったりします。
食べてもらってありがとうの言葉だと思うと、とても素敵な言葉だなあと改めて思います。京都弁の中で大好きな言葉です。4/23