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不登校だった私が売れっ子Webライターになれた仕事術(山口 恵里香)感想

こちらの本は、WEBライターになるために書かれた書籍ではありません。どちらかというと、WEBライターとして、どう過ごしているのかと書かれている部分が多い本です。 今、WEBライターという仕事に、興味を持っている人が多いと思います。WEBライターの仕事の裏側を見れる作品です。「どんな仕事風景なのか?」と興味がある人たちに、ぜひ手に取って貰いたい作品です。

 筆者は、14歳で適応障害になって、中学校に登校ができなくなります。普通の中学生は、義務教育で、毎日学校に通っているのです。でも筆者は全く登校が出来なくなります。そのため、一般的な進路を諦めて、自分自身の可能性にかけて、人生を送る決意をしたようにも思いました。適応障害については、不登校は、中学生の14歳で、長期の療養が必要になったことが、筆者の苦悩な人生のはじまりでした。そして、医師の診断の元で、学校も長期の自宅療養を認めたというお話でした。義務教育で学校に行けないならば、医師に頼るのが一番だと感じました。そこから、フリースクールという所に通う事になります。筆者の心のより所のような場所で、そこで高校進学も、無事に過ごす事ができたようです。どこでも良いので、自分の居心地の良い場所を探すことって、すごく大事だと感じました。そして、高校でも不登校なのですが、それでも、努力をして大学まで進学したことは、筆者の努力の賜だと感じました。大学の進学も中学生からの学習の為、0からスタートをした科目もありました。それでも、ひたすら学習を続けて、念願かなって大学合格を手に入れたことは、素晴らしい事だと感じました。

 それから、震災ボランティアでも、活動をしたことも、すごく前向きな方だという印象を得られました。災害のボランティアに行く決意って凄いなと素直に感じました。普通の人でもなかなか、参加ができないと思います。それでも、災害ボランティアに参加をすることを躊躇せず出来た事は、凄いと思いました。

 それから、社会人として、最初に会社に通うことになります。しかし、途中で退職をしてしまうことになります。電話でビクビクしたりと、筆者の不向きなことがいっぱい起こりました。そして、残念なことに、とうとう机の上で泣いてしまったようでした。そこで、退社という道を歩まなければならなかったことは、凄く残念に思います。

 しかし、そこからフリーランスの生活がはじまりました。結果【年収700万円】とう収入を得られる事は、ただただ凄いと感動しました。自宅で一人で仕事をしながら、年収700万円を稼ぐ事は並大抵の苦労ではないと思います。アポイントメールを入れるところからはじまり、少しずつ仕事を請け負って来た筆者の努力の姿は凄いと感じました。

 また、1日も休まず【書く】という作業をしていた事は、もの凄い大変ななことだと思いました。毎日、365日間文章を書き続ける、その努力は計り知れないものがあります。普通なら、途中で挫折をしてしまったり、途中でお休みを入れてしまったりと、自分を甘やかしてしまうと思うのです。しかし、筆者は逃げないで、毎日文章を書き続けていました。その結果は、やはり数字で出るのだと感じました。

 最初は、10万が精一杯のようでした。普通の人だと、そこで諦めてしまうと思うのですよ。だって、外に働きに行った方が、実際には稼げるからです。外に数時間、稼ぎに行った方が、数倍楽だと思うのです。でも、筆者の場合は『適応障害』だったので、外で皆と働けないのです。たぶん、選択が自分の家で、一人で働く事しかなかったのだ、と思いました。そこから、収入を少しずつ上げていき、自分の『アトリエ』まで持てるようになりました。それは、努力の結果が実ったということだと思いました。実際の努力は、月に300本の記事を書いていたという、本当に努力をしていて、収入を得たのだと感じました。ライターの仕事は、どの位の文章を書けるかによるものだと思うので、最初は凄く大変だったと思います。

 そして、筆者は適応障害なので、食事ももの凄く気を遣っているようです。胃に優しい食べ物にしたり、適度な運動を取り入れたりと、毎日書き続ける体力をつけていく努力も、しっかりとしていました。打ち合わせ等で、やはり体力を消耗することがあるので、体力をつける事は本当に大切だと感じました。

 適応障害ということなので、周りと無理して合わせないという事も、筆者は行っていました。最初の頃は、無理して周りに合わせて、体調を壊してしまったようでした。きっと、思いやりがあり、とても几帳面な性格なのだと感じました。

 このように、今の時代にピッタリなWebライターの仕事ですが、地道な努力があり、収入が得られるのだと改めて感じました。少しでも、ライターを目指す方がいたら、読んで貰いたい作品です。ライターになりたいという方より、「ライターってどんな風に過ごしているの?」という事に興味がある方に、お勧めをしたい書籍です。

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