巣ごもり生活が続き、
私の髪の毛も、のびのびに伸びてしまった。
もうすぐ始まるリアル出勤に向けて、
いつもの美容院に来ました。
ヘアカタログなどの雑誌は取り払われ、
席は1つおき。
美容師さんはマスクにフェイスシールド。
私はマスクを付けたまま。
耳にかかるマスクのヒモを
中にしまい込んで、
頬のところで紙テープで留めて顔に固定した。
そしていつものように、美容師さんは
髪の毛をチョキチョキと切ってくれました。
切った髪の毛がマスクの中に入り込む。
なんかチクチクする。
いつも出してくれるコーヒーのサービスはなし。
楽しみにしていた肩のマッサージもなし。
店内の余計な飾り物は取り払われ、
いつもより殺風景にも見える美容院。
明らかに有事だ。
こんな中でも、細心の注意を払って
営業を続けているいつもの美容院。
なんだか複雑な気持ちがした。
思わず美容師さんに、
「大変そうですよね…。」と
話しかけてしまった。
すると、
「いや、慣れればなんてことないですよ。
最初はなんなんだよこれ…って思いましたけどね。
やってみればできるもんです。
徐々にお客様の数は増やしていきますよ。」
と、言っていました。
本当に敬意しかありませんでした。
コロナと共に仕事をする覚悟が感じられ、
私も身が引き締まる思いがしました。
前髪もバッチリ作ったし、
傷んだ髪の毛も、綺麗に整えてもらった。
コロナと共に暮らしていく。
今日はそんな覚悟を持とうと、
心に誓った日でした。
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