何を言うか?なぜ今か?誰に向けて言うか?
皆さんは独立したいと考えたことはありますか?
私は会社員なのですが、会社員の良いところもあれば、窮屈なところもあると思っています。これから独立するのであればさまざまなリスクもあり、なかなか踏み切れないものですよね。もし仮に独立するとしたら、コンセプトやプロダクト、サービスなどを企画して売り出すことになるのですが、それってどうやって決めるのでしょう?
そんなことを考えていた矢先、美容院で聴いた話が面白かったので、今日はそのことについてお話しします。
行きつけの美容院で
今再び流行っているというウルフカットにした私。
このウルフカット、襟足がピョンピョン跳ねてしまい鬱陶しくなってきたので、いつもよりヘアスタイルが長持ちせず、行きつけの美容院に行くことにしました。いつも指名させていただく歳の近い男性の美容師さんとは、仕事の話やお互いの子どもの話で毎回盛り上がるのですが、今回はいつになく真面目な顔つきで美容師さんから話し始めました。
「僕、独立しようと思ってるんですけど、休日がのどかすぎて危機感を感じているんです。どうしたらいいんでしょうかね?」
美容師さんの独立相談が始まった
どうしたんだろう…この空気。
私はカウンセラーモードに自分を切り替えて、美容師さんのお話を聴くことにしました。美容師さんの悩みはこうでした。
「そういう気持ちがあるのなら、もう独立に向けて50%ぐらい動き出しているのではないですか?」と私は言いました。
すると美容師さんは、「そうなんですよ。僕、背中を押してもらいたかったのかもしれませんね」と言いました。
会社員も同じ
これは会社員も一緒だなぁと思いました。
会社の看板や資金力があるから、そこで仕事ができていて、自分に課された役割を果たすからお給料がもらえる。そこに個性を持ち出して自分勝手なことをやり始めたら、会社の方針からはみ出すことになる。
会社員って、個人事業主と比べたら相互扶助のようなもので、被雇用者であればある程度の給与は保証されます。しかし会社の方針に従うのであれば、個性を発揮して働くことができない側面もあり、個が目立ちすぎることは会社にとって不利益に働くこともあります。オーナー会社であれば、そんな自分勝手なことをするメンバーを面白くないと思う経営者もいるかもしれません。美容師さんであればより個性を発揮したいと思うでしょうから、尚のことジレンマを感じるかもしれません。
独立も企画も同じ
さて話は変わって、私の普段の仕事のお話です。
あるイベントの企画をしていて、どうやったら人の心に刺さる企画ができるのか?と考えていました。当然「面白い!」と思ってもらうことが大事なのですが、人はどんなときに「面白い!」と感じてくれるのでしょうか。そんなことを会社の人たちと話し合っているときに思い出したキーワードがありました。それはあるビジネス誌の編集者が言っていた言葉です。刺さる企画には必ず3つの要素がないとダメだと言っていました。それはこの3つです。
その編集者は上記3つの要素がなければ、企画は絶対に通さないと言っていました。
なぜ私たちがやるのか?
私たちは誰に何を伝えたいのか?
その人を選ぶ時
そのサービスを使う時
その商品を購入する時
なぜそれを、その人から、今選ぶのか?
それは選ぶ合理性があり、可能性を感じられるからではないでしょうか。
私じゃなくてもいい、他のサービスや商品で十分事足りるということなら、魅力なんて伝わるはずがないですよね。営業の仕事もそうかもしれません。なぜその人が必要なのか?その人じゃなきゃいけないワケを感じてもらうことで、選ばれるのですね。
その人だけのストーリーがある
人はたくさんの経験を重ね、その人だけのストーリーを作っていきます。
たくさんの修羅場を乗り越えて経験を重ねると、その人が生きてきた証としてのストーリーができます。そのストーリーを周りの人に認知してもらうことで「あの人はこういう人なんだ」とわかります。皆さんは自分がどんなストーリーを持っているのか考えたことはありますか?
私でなければできないことは何だろう?
今、私が伝えたいことは何だろう?
それは誰に刺さるのだろう?
そんなことを考えてみると、これからの人生がちょっとワクワクしたものになりそうです。自分だけのストーリーが誰かに刺さるなんて、とても素敵じゃないですか!あなただけのストーリーが誰かの役に立ち、それによって社会貢献できる実感が得られたら最高ですよね!それは独立でも企画でも同じ。どこかで「自分が生きた証」を感じていたいのですよね。少なくとも私はそうです。
髪型をすっきりと整えて、満足して帰った私。あぁ、ゴールデンウィーク中に企画をちゃんとまとめなきゃな…。長い休暇でも結局仕事のことばかり考えているのでした。
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