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出版への道⑥ 私とフランス革命2

私がルノルマンカードリーディング講座で
フランス革命と再会するまでは
フランス革命といえば、市民(第三身分)VS王族を含む貴族の争い
というべたな捉え方だった。

実際には第三身分の市民は
更にブルジョワ層と労働者層(大衆)に分かれていて
両者の思惑は不一致な点が多かった。

ベルばらでもその点は少しは描かれていたけれど、
主人公は王族や貴族だったし、
実際にも市民の代表である革命家達は、ブルジョワ層の有名人が多かったので、大衆の声は「その他大勢」の印象があったのだと思う。

そしてベルばらに燃えていた頃の私は、
ブルジョワについても、富裕層だという浅い知識のみだった。

でも日本では、ブルジョワ=お金持ち、
と思っている人が多いのではないだろうか。

富裕層なのは確かだけれど、それは一般市民の富裕層ということで
フランス革命時代では、下流社会の上位、もしくは中流社会の下位の
稼ぎが多い層という位置づけだった。
ブルジョワには富裕層の商工者だけではなく
いわゆる知識階級も含まれる。

良し悪しを抜きにして、上流社会は「聖職者や貴族層」が主流。
そのトップは王族や皇族。
その構造がベースになっている世界が
長い間続いてきたということなのだけれど

私自身、「下流社会」という本等が出てきた時まで
公務員の親の家庭で育った自分は、
上記の構造では下流社会に属すると知らずにいた。
多くの人が、自分は中流だと勘違いしていた時代だったと思う。

辞書などの翻訳では、
中産階級の市民、資本家階級の人、資産家等となっている。

そういう点では、アニメ「ラ・セーヌの星」では
大衆の立ち位置や声が描かれているのだけれど、
私はこのアニメを最近ネットで改めて観たので
以前は詳しいことは知らなかった。

そして、ルノルマン講座で再勉強した「フランス革命」は
恐怖政治の時期とナポレオン統治の頃が主体なので、
新たに関心を持ったとはいえ
初めのうちは全体像の見直しまでには至らなかった。

それだけでなく、この過程でマリー・アントワネットとの
出会い直しがなければ、フランス革命の全体像の見直しは
まではしなかったかもしれない。

ルノルマン講座で歴史を学び直してから

「フランス革命といえばアントワネットありきでしょう。
彼女のことも、もっと知りたいわ!」
という気持ちが湧いてきた時から、知らず知らずのうちに
「フランス革命全体の探求」のスイッチも入ったのだなあ
と、今改めて思う。

そして、このスイッチが入らなかったら、
きっと、今の小説は書いていないはず。

『フランス革命』は、ルノルマンカード(ピケ)リーディングの
大切な背景という、新しい位置づけのままだったと思う。

出版企画のお誘いに乗った時点では、別のテーマで
書くと思っていた。私自身も、周りの人達も。

テーマがなぜ変わったかは、次の回に。

ところでそういえば、
日本からは撤退したフランスの化粧品ブランドのブルジョワは、
プチプラのはしりだったんだ、と久しぶりにググってみてわかった。
名は体を表していて、シンボリックだな。
今度フランスに行くときには
ブルジョワの化粧品を記念に買ってみようかしら。

※写真は、セーヌ川沿いで、
アントワネットと誕生日が同じ友人に撮ってもらった一枚。
フランス革命時代のセーヌ川はこんなに綺麗じゃなかったんだよね
と、想いを馳せる。






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