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【10/100】 グズる我が子を抱きながら寝かしつけたあの日、空が明るくなっているのを見て感じた「○○」がわたしの人生に大きな影響を与えている話

初めての子育て、母も子も過敏になりがちで、「抱っこしてないと寝ない」時期を経験した方もいらっしゃるかもしれません。わたしもそのうちのひとりです。

「早く寝てほしい」と思えば思うほど子どもは寝ない!!

あれ、なんなんでしょう。不思議なことです。

若くて体力があった1人目の産後は、子どもが寝た後に持ち帰り仕事をすることも少なくなかったので、締め切り間際の原稿をどうにか片付けたいと思いながら、ごはん→風呂→寝かしつけをいかに段取りよくやっていくか、そんなミッションをこなしていた節もありました。

繰り返しになりますが、「早く寝てほしい」と思いながらコトを進めれば進めるほど子どもは寝ないのです。

3人目になってやっと「じぶんをしっかりみてくれーーーー」という合図かもしれないと思えるようにはなりましたが、1人目のときは、寝ない我が子に「もーーーーー!」っとなって、じぶんのやりたいことができないことを子どものせいにしてばかりだったと思います。

当時の寝かしつけは「縦抱っこ」スタイル。
添い寝をするとわたしも寝てしまい、仕事ができなくなってしまうからです。じぶんも寝てしまうリスクを回避するために、わたしが立って我が子を抱きながら、ユラユラ横揺れする感じで寝かしつけていました。

抱っこ紐も、まだ高機能なものはなく、ひたすら素手で抱っこしていたと思います。



ある夜、子どものグズリがなかなか収まりませんでした。
おむつ?授乳?なにを試してもずっとふにゃふにゃ泣いています。
抱っこして揺れていれば寝る。
お布団に寝かせると泣く。
その繰り返しです。

寝たら仕事しようと思うこちらの気持ちはいつしか消えていて、ただひたすら「早く寝てほしいなぁ」とだけ思っていました。



そうこうしているうちに、ふと外を見ると、空が明るくなっているのが分かりました。

朝になったか・・・。
いま、何時なんだろう。

わたしの体力は尽き、すべての思考は停止しています。

「あぁ、無力だなぁ」
ふとそんなことを思いました。



大人同士の付き合いであれば、忖度したり相手の願いをかなえてあげるような行動をしたり、駆け引きのようなものも手伝って、「思い通りにしたい」という気持ちが達成されることもあります。

まして、相手が子どもであればなおさら「言うことを聞かせよう」という考えが無意識的に行動に現れることもあるでしょう。

でも、こちらがどんなに「寝てほしい、お願い!」と赤ちゃんに言ってみても寝ないんです。本人が寝たいときに寝るんです。「え?いま?」って時に寝ていたりもするんです。

子育てを通して日々学んでいるのは、じぶんの「無力さ」です。
馬を水飲み場に連れていくことができても、水を飲ませることはできないと体感する毎日です。




そんな1人目の子は、先日14歳になりました。早く寝ようと言っても夜更かしするし、早起きしようといっても昼前まで寝ています。早寝早起きが苦手なわけではありません。本人の予定があれば勝手にやっています。しっかりじぶんの意思で行動しています。

子育てでは、親が子どもにしてほしいことをさせようとしてしまいがちです。それが親心だから。ただ、子どもも一人の人間で、本人の意思で行動しているということを忘れてはいけないと思っています。

寝かしつけながら朝を迎えたあの日、じぶんの力だけではどうにもならないことがあると体感したのです。この経験は、対人支援でも相手との距離感に生きているのではないかと個人的には思っています。




さいごまで読んでいただきありがとうございました。
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